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Aside

「チシヤ、元の世界では医者だったの?」


あまりに慣れた手つきだった。もしかしたらと思いそう質問した。


「よく分かったね。医者だったよ。」


そう言いながら寂しそうな目でどこか一点を見つめていた。
きっと彼なりに何かあるんだろうなと思いそれ以上は踏み込まなかった。


「ありがとう、もう大丈夫。」


「チシヤに治療してもらったから、絶対良くなるね笑」


なんて呑気な事を言いながらベッドに横になった。

横になると全身の力が一瞬にして全て抜けた。
チシヤが横にいると言う安心感で睡魔が襲ってきた。

そして目を閉じた。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

チシヤside

散歩に行ったきりAが帰ってこない。
もう日はほぼ沈んでしまった。

Aが行ったのは日中。
散歩にしては帰ってくるのが遅すぎる気もする。

もう帰ってきてるのかとも思いビーチの中を探し回ってみたがAの姿は無し。

あの大量の死体を見てビーチに愛想尽かしたか。
困っちゃうなぁ。そうなると探しに行かなきゃ行けない。

もうゲームが始まろうとしていた。
いつもの様にロビーに人が集まっている。

ビザにはまだ余裕がある。今日は参加せずにAを探そうとロビーに足を運んだ。

ロビーの端から1人1人の顔を見るがやっぱりいない。困ったなぁ。


「今日はゲーム参加しないんやろ?どないしたん」


クイナが横で止まった。キョロキョロする俺の様子を見てクイナは「あぁ〜」と笑いながら言った。


「A探してるんやろ笑、昼に顔見たきり会ってへんなぁ」

「クイナも見てないの?」


俺、そんなに分かりやすかったか?と思いながらAを探し続ける。やっぱり居ない。

A探しにも疲れてきた、部屋に戻ろうとしていた所で人がざわめき出した。

ロビーにいる人達が一斉に何処かに視線を移している。
有名人でもきたの?と思いながら視線を向けた。


「あれ、Aやない?...めっちゃ怪我してるやん!!」


そこにはアリスくんと一緒に行動していたショートカットの女の子に支えられたAが居た。

全身に怪我を負っていて足を引きずっている。
足の傷はかなり深そうだ。

誰かに襲われたか..?いやゲームに参加したのか?

どちらにせよ、あんなにAに怪我をさせるなんて許せない。嘸かし覚悟が決まった奴だな。

人々がAを通す道を開ける。
一歩ずつボーシヤの元へ歩いていく。

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ayn. - クイさん» 初コメありがとうございます♡とっても嬉しいです!これからも頑張りますのでよろしくお願いします✨ (2023年2月17日 17時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
クイ(プロフ) - 初コメです!キュンとしたりハラハラしたりめちゃくちゃ面白いです!更新楽しみにしています! (2023年2月15日 22時) (レス) id: 5923468ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - あかねさん» 初コメありがとうございます🎵めちゃめちゃ嬉しいお言葉すぎます♡これからも楽しんでいただければ幸いです!よろしくお願いします✨ (2023年2月7日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 初コメ失礼します!この小説すっごく面白くて大好きです🥺更新大変だと思いますが、これからも頑張ってください💪 (2023年2月6日 6時) (レス) @page8 id: b290921bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - 金成さん» ご報告ありがとございます( ; ; )早急に外して参りました、教えてくださらなかったらそのままでした、本当にありがとうございます(>_<) (2023年2月5日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ay. | 作成日時:2023年2月4日 20時

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