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幕開け ページ2

阿鼻叫喚。

人の悲鳴が行き交う中で、私はぼんやりとそんなことを考えた。
案外人って、死が直面すると冷静になるのかもしれたい。

頭にモヤがかかったように何も考えられなくなる、分かるのはただ、足を止めたら死ぬ、それだけだ。




「おい!そこの女!」

後ろから唾が飛ぶ。
おじさんが血走った形相で私を睨みつけ、「なんなんだよこれは!」と零す。

そんなの、私だって、きっとほかの人だって分かっていない。



「きょ、協力し合おう!な?」
「っ、見えませんか?後ろに、迫ってきますよ、っは、」



話すと体力を使う。
できるだけ後ろは見ない、絶望するから。

おじさんはもう限界が近いのか、足をほとんどもつれさせながら気力だけで走っている。

後ろでは、グシャッと不穏な音が聞こえて、またひとつ悲鳴が止んだ。


「は、頼む、ハッ、助けてくれぇ!!」
「っ…!」


知らない、知らないよ。私だって必死なんだから。
死なないように、死にたくないから、って、ずっと…!


「お願いだ!!死にたくない!!」





全ての音が、一瞬止んだような感覚がした。

またか。
頭の中でもう1人の自分が呆れたような声を出す。

しょうがないじゃない。
見捨てることなんて、出来やしない。



私は半ば諦めかけていたおじさんの手を掴みながら、必死に「出口」まで向かった。

げぇむ→←序章



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みりん(プロフ) - はーとさん» わぁ嬉しいです( ¤̴̶̷̤́ ‧̫̮ ¤̴̶̷̤̀ )! 褒め方が上手すぎて更新意欲が止まりません!笑 今後ともよろしくお願いします! (2023年1月26日 2時) (レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)
はーと(プロフ) - みりんさん» 本家のストーリーもありつつチシヤとのシーンがオリジナルで加えられていて最高です✨️✨無理はせずにこれからも更新お願いします🙇‍♂️これからも読ませていただきます^^ (2023年1月25日 17時) (レス) id: f292a3492c (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - そらのさん» 嬉しいです…!止まらなくて、気づいたらもう移行なのですが最後まで付き合ってくださるとありがたいです՞・֊・՞! 更新が捗ります🫶🏻 (2023年1月25日 4時) (レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)
そらの(プロフ) - 主様の小説本当好きです!チシヤの小説少ないのでこの作品が楽しみで仕方ないです!更新楽しみにしております! (2023年1月25日 4時) (レス) @page47 id: 17ad6f88d5 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - はーとさん» 嬉しいコメントありがとうございますꈍ .̮ ꈍ こういうコメントのおかげで更新する気力が湧いてきます!今日も頑張りますね💪🏻( ¤̴̶̷̤́ ‧̫̮ ¤̴̶̷̤̀ ) (2023年1月25日 3時) (レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みりん | 作成日時:2023年1月18日 5時

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