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少し離れたところにいる私


泣き崩れるさくらさんを囲むように集まるA組のみんなと先生



柊「茅野、お前に聞く

お前は本当に景山の手を離したのか?

楽になると思ってその手を離したのか?」




さくらさんは首を横に振る




茅「違う…違います…

私は、澪奈に、生きて欲しかった

…だからその手を離したくなくて、必死に掴んで…」



柊「な?そうだろ?

お前は離さなかったんだよ

この、小さな手で…

最後まで、精一杯、景山を救おうとしてたんだよ

だからもう、自分を責めるな…」




先生はそっとさくらさんを抱きしめる


さくらさんはその中で、大声で泣いた





宇「もしかして、さくらの心を、救うために…?」


甲「……メガネを外したら、信じるな」


瀬「死ぬつもりじゃなかったってことか?」




みんなの問いに、先生は少し遠くを眺めながら小さく笑った




柊「…死ぬのは、怖いなぁ」






暖かい空気が流れる中、私の目の前には悲しげな瞳をした景山さんが見えていた




「か、げやま、さん…」


景「…さくらは、私を助けようとしてくれた…

先生のことも、助けようとしてた…

Aは?何してたの?」


「わ、たしは…」


景「…やっぱり、私のことも助けるつもりなんてなかったんでしょ…」


「そ、そんなこと…」


景「ないっていうの?

だったら、どうして先生の腕を掴まなかったの?

ほんと、偽善者だね、Aは」






冷たい声が私を突き刺す





景「…やっぱり、私を殺したのは、Aだね」





儚い笑みを浮かべながら景山さんが言った



その言葉は、どんな刃物よりも鋭くて、どんな毒よりも苦しかった





目の前にいる景山さんから離れたくて、ヨロヨロと後ずさる






柊「…おい、A、どうしたんだ…?」





先生の声が聞こえない

みんなの声が聞こえない





聞こえるのは、涙を流して訴える景山さんの声だけ






景「Aは…最後まで私を助けてくれないんだね…」






…だから、死んじゃったの…?





お願いだから、その目で、私を見ないで


責めないで

苦しいから



許して

辛いから






「助けられなくて、ごめん」








そう呟いたとき、私の足は何かに引っかかった




体のバランスが崩れ、後ろに倒れる





…あれ?もしかして、今つまづいたのって、屋上のへり?




ゆっくりと体が落ちていく感覚に包まれた





…あぁ、死ぬのかな

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のあ - やばい クソみたいに面白い、、、語彙力の塊か、、、でも夢主ちゃんを好きな男子がこんなにいるとは、、甲斐くんめっちゃ好きなんだが(だれもきいてないですよ(ry (2021年4月12日 21時) (レス) id: 1efa312b7c (このIDを非表示/違反報告)
あい - 遅れたコメ失礼します‥‥。凄く感動しました。涙が止まりません‥‥! (2020年7月27日 19時) (レス) id: adcff3a35e (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - 恭也さん» コメント、ありがとうございます!悩みながら書いた作品なので、そのように言ってもらえてとても嬉しいです! (2020年1月12日 23時) (レス) id: ca4df633c8 (このIDを非表示/違反報告)
恭也 - この小説を読んでいるとき、ずっと泣いてました。すごく感動しました! (2020年1月12日 0時) (レス) id: 734b1c5f2e (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - りんごジュースさん» りんごジュースさん、コメントありがとうございます!そんな風に言っていただけて光栄です!すぐに目を冷やしてくださいね笑 (2020年1月4日 18時) (レス) id: ca4df633c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バボちゃん | 作成日時:2019年4月16日 15時

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