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ページ8

「俺たちは関係ない」



そういう声が教室で溢れかえる


柊「本当にそうか?

俺はそんなふうに思ってない」



…当然なんじゃないかな

あれだけ嫌がらせをしておいて、関係ないなんて無責任すぎるんじゃないかな




柊「これから皆にチャンスを与えよう

なぜ、景山澪奈は死んでしまったのか

その理由を夜の8時までに導き出せたら、皆をここから解放してあげよう」


解放

その2文字に一瞬でも安心する自分がいる



柊「ただし、回答は1度だけ__



不正解の場合



誰か1人死んでもらう。」





死んでもらう…?





その言葉を信じられないみんなは、先生に抗議する


けれど…


柊「本気だよ

お前ら、それくらいやらなきゃ真面目に取り組まないだろう?


...あっ、そうだ

じゃあその回答する生徒を1人、決めておこうか。」




自分じゃありませんように



みんな指名されたくなくて、そうやって願いながら、下を向く





柊「じゃあ茅野

学級委員だし、丁度いいだろ」


指名された茅野さんは嫌だと言うが



柊「じゃあギブアップするか?

その場合、誰か1人が死んじゃうけど」



そんなことを言われたら断れない





甲「ふざけんなよ!

こんな茶番、付き合ってられるか!」


甲斐くんが椅子を窓に投げつける



大きな音にびっくりしていると、跳ね返ってきた椅子が私の腕に直撃した


「いっ…!」

甲「ぁ…」



柊「あーその窓は強化ガラスだから割れないよ

それに、俺はふざけてもないし、茶番でもない

俺は半年間、この日のためだけに過ごしてきたんだから」




ゆったりとした歩き方をしながら、先生は私の方へ近づいてきた



柊「A…腕大丈夫か?」

「え…あ…はい…」



コワイ…


先生がコワイ…


先生の目が見られない…



柊「…それじゃあ、みんなには話し合ってもらおうか

俺は美術室にいるから」



「先生!

もし景山が自 殺した原因がこのクラスの誰かだったら…

そいつは、どうなるんですか…?」


柊「そうだなぁ…

それなりの裁きを受けてもらおうか」




唇の端を歪めて先生が笑う


…あんなの、先生の笑い方じゃない…




柊「Let's think」

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sei(プロフ) - 楽しんで読ませてもらってます!私にもその文才欲しいくらいです。・゜゜(ノД`) (2019年3月21日 17時) (レス) id: cd07a6348c (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - 諸行無常系女子さん» ありがとうございます!頑張りますね( ̄^ ̄)ゞ (2019年3月18日 18時) (レス) id: f818c9f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
諸行無常系女子 - 楽しく読ませてもらってます!これからも頑張ってください(*^o^*) (2019年3月18日 14時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
バボちゃん(プロフ) - ラビットさん» ありがとうございます!ラビットさんのお言葉、とっても励みになります! (2019年3月17日 23時) (レス) id: f818c9f9b9 (このIDを非表示/違反報告)
ラビット(プロフ) - ものすごく面白くて続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年3月17日 19時) (レス) id: 80ad6ef553 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バボちゃん | 作成日時:2019年3月14日 20時

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