消えたがり 【3年A組】

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柊「今日も俺の授業を始める、礼」


軽く一礼し、着席する



柊「じゃあさっそくだが今日の課題を発表しまーす

茅野電気を消してくれ」




1番スイッチに近い席にいる茅野さんが電気を消し、教室は薄暗くなる

すると、黒板に例の動画が流される


柊「これはドーピング疑惑に使われた、フェイク動画だ

この投稿をしたのは宇佐美だ

だが撮影したのは別の誰かだった」




一体何人の人が景山さんを陥れようとしたんだろう…

それぞれの悪意が様々な形で景山さんに襲いかかったんだろうな…


甲「…どうだか

罪を軽くするための言い逃れじゃね？」




柊「宇佐美が言ってることは本当だ

フェイク動画を撮った生徒は、この中にいる」



先生は…どうしてそんなに言い切れるんだろう…




茅「…先生は誰かしってるんですか」


柊「大体の目星はついてる」



大体の目星…？

でも、先生が答えをわかってないと、私たちの答えが正解かどうかわからないんじゃ…？


柊「さぁ、動画を撮った人


正直に、手をあーげーてッ！！」


やっぱり誰も手を上げない



兵「あげるわけねぇだろ！」


柊「じゃ、動画を撮った生徒、見つけないとな？」




それが…今日の課題…


でも情報が少なすぎて全然わからない…


柊「昔から犯人捜しはお巡りさんの仕事だと決まっている

というわけで、今の話聞いてましたか？」



…？

誰と話してるの…？



柊「郡司 真人警部補」


警部補？



柊「これから、問題のフェイク動画をあなたの携帯に送ります

そして、その動画の撮影者を探してください

…タイムリミットは、夜の8時

見事当てることができたら


全員を解放しましょう」





解放…されるんだ

一瞬、みんなの顔を安堵の表情が浮かぶ




柊「ただし、間違えたら、クラスから犠牲者が出ます」


郡［なんだと？］





柊「まぁ、いつもは1人なんですけどねぇ…

刑事さんは、“ 捜査のプロ ” ですから



───生徒、5名の命を奪います」




「5人が…死ぬって…こと？」



教室のざわつきが大きくなる


柊「僕のプレゼント、気に入ってもらえましたか？」



先生はクルリと背を向け、楽しそうな声でいった




柊「期待してますよー



Let's think」

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