【銀魂】私のねーちゃんは、ついに決めたアル！

百三十五訓 ページ8

……会いに行った日のこと。

貴「総悟？」

沖「おー」

公園で待ち合わせにした。
ベンチに腰掛けると、総悟が話し始めた。

沖「お前って、お姉さんって感じですよねィ。
面倒見が良くて、人に弱いところを見せない。って感じのところ」

いきなり言われて何が何だかわからなかった。
同い年に言うことか、と思って不思議に思った。

貴「……そ、そうかな…ありがとう。
それが…どうしたの？？」

Aが問うと、

沖「いや、ちょいとねィ、俺の姉上に似てたもんだから…」

総悟を見ると目を伏せていて、その顔はとても悲しく今にも泣きそうだった。

貴「へぇ、お姉さんいたんだね。私なんかと同じにしちゃダメだよ、お姉さんに悪い。
お姉さんは…今は？」

聞きにくかったけれど、聞いてしまった。

沖「もう、ここにはいねぇんでさァ。
病で倒れちまって、もうここには…」

それを聞いたとき、なんで私は質問したんだろうと後悔した。胸が締め付けられるような感情。

貴「ご、ごめんなさい…」

沖「いや、別にいいんでィ。知らなかったんだし。
お前に言いたいこと、って言うわけじゃねぇんですけどねェ、頼みっつーか。」

「万事屋のとこにいんなら、話聞いてくれやすよね。」

そう言って、私は初の依頼を受けた。

沖「たまに、真選組にきてくれねぇですかィ？
姉上は近藤さんと土方のヤローとも見知った仲で…それで…」

いつもは見せない、子供っぽさ、と言うのがみられた。総悟の本音、本当の気持ち。

貴「わかった、いいよ。それに、なんとなく言いたいことはわかったし、総悟の依頼引き受ける。
その代わり、頼みたいことが私にもあるの。」

沖「…は？」

気の抜けたような声で反応した総悟に言った。

貴「毎日呼び出すのは、ちょっと大変かな…
私もそんなに行けるかわからないから。」

ふわりと風が吹き、Aの髪が宙に浮いて、流れるように落ちる。

貴「だから、メールでもする？って思って…」

Aなりの、気遣いだった。
呼び出さなくても、メールなら話が聞ける、と思ったアイディア。


それで、交換することになったと言うわけだ。

…
………


貴「ごめんね、黙ってて。」

銀時に言うと、驚いた顔をしてこちらを向いていたのでAも驚いた。

銀「……そんなことが…」

貴「色々と勘違いさせてごめんね、何も悪意もないから。だから___」

わかったよ、と銀時は言って私の頭を軽く撫でた。

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