★40話★ ページ6
メリオダスside
「“カウンターパニッシュ”……己に向けられた、あらゆる攻撃的魔力を無効にする技………確かにお前さんはあのメリオダスじゃ」
「あんたのことも思い出したぜ、ケイン・バルザド」
「ようやく思い出したか」
「ダナフォールの頃は【炎のバルザド】って言ってたし、いっつも甲冑被ってただろ?」
「そうじゃったか?」
ちゃんと顔を見たのは今初めてだ。結構なじいさんだったな〜
てか覚えてないのかよ。そっちの方が驚きだ
ケインが俺に歩み寄って来た
「さっきの言葉、信じて良いのじゃな?ダナフォールを…皆を裏切っていないと……」
「あぁ」
その瞬間、ケインから涙が溢れて俺に抱きついた。何かに安心したような
「儂はその言葉を聞きたかったんじゃっ…!!」
「ケイン……」
それからケインは、俺に疑いの原因などを話してくれた
ちょうど任務があってあの国におらず、王国がなくなってからのことを知ったらしい。俺が裏切ったという言葉を信じたくなくて、こうして俺に会ったと
そしてどうやら、ケインはAが死んだと思ってるらしい
だから俺はケインに言う。
「大丈夫だよ。Aは生きてる」
「本当か……?」
「本当だ。でもあいつは、あの頃の記憶を失った。バルザドのこともリズのことも、何も知らない」
「…!」
ケインはひどく驚いていた
あの時の俺と反応はすごく似ている
いや、たぶんもっと酷い顔だろう。見て見たいものだ
「だからもし会ってもなにも言わないでくれ。ダナフォールのこともリズのことも、全部」
これはAのためでもあると思った。記憶が混乱したしまう恐れがある。無理に刺激すれば、下手したらまた消えちまうかもしれないから
「あの〜試合のほうは〜……」
「儂の敗けじゃ」
「……おぉ!?」
「いいのか?」
「おぅ……こうしてまた、昔の同士に会えたのだから……」
そうしてケインは俺から離れ去っていく。あいつのことも了承してくれた。ちっとばかし胸が痛んだ
「儂は決勝を楽しむわ。Aをよろしくな」
そう言い残して人の輪の中へ消えていった
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ヒナ(プロフ) - 誤字が気になります (2019年7月6日 14時) (レス) id: e00283715b (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 誤字が気になります (2019年7月6日 14時) (レス) id: e00283715b (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - アクトさん» ありがとうございます! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
アクト - お気に入りです (2019年5月21日 16時) (レス) id: 6d51c4672c (このIDを非表示/違反報告)
歩未@アニメ大好き(ノ*゜▽゜*)(プロフ) - リオさん» はい! (2016年2月6日 10時) (レス) id: d80d27525f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rio1001/
作成日時:2015年12月16日 21時