[メリオダス]消えたもの ２

【番外編ホワイトクリスマス 前編 ページ7

貴女side



本日12月24日はクリスマスイブ！


というわけでここ、〈豚の帽子〉亭でもパーティという名の宴会が行われる方になった



「メリークリスマス！！」




みんなはご馳走を食べたりお酒を飲んだりどんちゃん騒ぎ。楽しいからいいのだけれど

早速酔っ払った人が私に絡んできました




「A酒飲もーぜ〜♪」

「もとから酔ってるやつは何を言う」



「A一緒に食べましょう？」

「うん！」

「ボクも一緒に食べたーい！」

「ではみんなで！」

「うんうん！」




エリザベスとディアンヌの3人で仲良く女子会も始まる。今日はディアンヌもお店の中だ。寒いしね


ちなみに小さくなれたのは、この前話したきのこのお化けを捕まえて叩いてひねって潰して…



まあ！小さくなったのだ！




「俺もAと食いたい…」

「団ちょも飲めよ〜♪」

「ほいほい」

「オイラは逃げ……っ！？」



「一人で逃げるな？」

「すいませんでしたぁ！！」




キングの首根っこを掴んでステキな笑顔を向けていた団長なんて私は知らない知らない




「Aどうかした？」

「なーんも」




周りを見渡せばそれぞれ好きなように過ごしているみんな



ホークはご飯ではなく、残飯をむしゃむしゃ頬張っている。美味しいならいいのかな



とりあえず私とエリザベスとディアンヌは食事。団長とバンは飲み比べ。キングはその前添え




みんなそれぞれ楽しんだみたいだ





***




数時間後、夜も更けてきたころ

気がつけば私以外みんな寝てしまっていた。お酒を飲んでた団長たち。お腹いっぱいで眠るホーク、エリザベス、ディアンヌ


なんか寝てない私浮いてるみたいじゃんかっ。眠くないんだけどねっ




「暇になった……」




さてどうしましょうか。お皿や空き樽の片付けも終わってしまった。みんなに毛布をかけたし、私も言ったように眠たくない



単純思考な私がたどり着いた答え




「外にいこっと」





【暇になったら外】だ！




カランカランッ、と私の好きな音を鳴らして外へ出た。みんなを起こさないようにそっと



シン、と静まり返った店内。かけたはずの毛布がバサリと音を立てて落ちた





「む〜……」




そのとき起き上がった団長には、当然だけど気づかない

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