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☆64話☆ ページ33

貴女side


翌日、朝日が差し込んできて眩しさゆえに目がさめる
ぐーっと欠伸をして隣を見れば、穏やかな顔で熟睡中のエリザベス


「ん〜〜っ………」



眠い。とにかく眠い。さすがに寝るの遅すぎたかな
今日一日頑張って起きなければ。仕事だってあるんだし


もういい時間だ。隣にいる彼女の体をゆさゆさする


「エリザベス〜!あーさーでーすーよっ!」

「んぅ〜………ふわぁ〜……Aおあようございまふ……」


まだ寝起きだからか、ぼーさ〜っしているエリザベス。目をごしごし擦り、ようやくお目覚めのようだ

呂律が回っていなかったのはちょっと可愛かった。これは内緒


「おはよエリザベス。ちゃんと起きよっか」

「はい……」

「寝癖、すごいよ?」

「み、見ないでください!!」

「ふふ。私が直すよ。そこ座って?」

「いいんですか?お願いします」



起き上がった彼女の後ろに膝立ちをする。ベッドだから痛くない

軽く髪を撫でた後、櫛を入れる
乱れているだけで絡まってはいない。銀色の糸はさらさらと櫛の間を流れていった


手で撫で、櫛で流す。繰り返し続けていくと、やがていつもの美しい長い髪へと変わった


…この髪も、ずっと前からさわってるような




「はいオッケー」
「ありがとうございました。みんなのところに行きましょうか」

「……うん…」



昨日の事を思い出す
そのせいで気まずくなるんじゃないかという不安がまた現れた


いったい団長になんて顔して「おはよう」と言えばいいだろう
いつも通りでいいのか。むしろ私はそうしたい。無理に離れたくない

ても、団長の意見も大事なんだ



いくら探しても答えが見つからない。迷路にずっとずっと迷っているみたいに抜け出せない


「?どうかしました?」

「えっと……」



顔を覗き込む、これが恋だって教えてくれたエリザベス
今回も聞いてくれるかな。何回も何回も相談して、呆れられないかな



そう考えてると、おもむろにエリザベスが立ち上がってドアの方へ行った


そしてドアを開けて外を確認してからまた閉じる。おまけに鍵も閉めてる

どういう事だろう
何もわからずぽかーんとそれを眺めていた


こちらへ歩み寄ってきて君はこう言い放った



「ではA。女の子同士お腹を割って話しましょ?」



素敵な笑顔でそんなこと言う君に、今日も私は敵わない

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ヒナ(プロフ) - 誤字が気になります (2019年7月6日 14時) (レス) id: e00283715b (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 誤字が気になります (2019年7月6日 14時) (レス) id: e00283715b (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - アクトさん» ありがとうございます! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 0673ec93e1 (このIDを非表示/違反報告)
アクト - お気に入りです (2019年5月21日 16時) (レス) id: 6d51c4672c (このIDを非表示/違反報告)
歩未@アニメ大好き(ノ*゜▽゜*)(プロフ) - リオさん» はい! (2016年2月6日 10時) (レス) id: d80d27525f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rio1001/  
作成日時:2015年12月16日 21時

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