[メリオダス]消えたもの２ (ページ15)

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☆46話☆ ページ15

貴女side

「俺たち七つの大罪がお前らを皆殺しにする！！」

団長がいかにも悪人のような顔をして観客たちを脅す

いや、脅しじゃない。警告だ

早くしないと脅ししゃなくなる
別のやつがみんなを皆殺しにするのだから

「ぇ……」

「っ……！？」

戸惑う観客たち

「とっとと失せろーーっ!!」

そして団長の怒鳴り声

最後に観客の叫び声

それを合図のように、上空から落ちて来た

「な、なんだあれ………！！」

空から炎の雨が降り町を襲う
あちこちから爆音、爆風が鳴る。このままだとバイゼルは全勝する恐れがあるのだ

ひとつがこちらに向かってきた
団長はそれを“全反撃(フルカウンター)”で防ぐ

「ちぇっ……もう来たか……」

空を見ると、空飛ぶマンタに乗った聖騎士三人
1人はこないだ前髪を切られたギーラであと2人は知らないな

1人の男の方は魔力が強い。おそらくワンランク上の者か

「あの装備、神器クラスだ」

「今回の敵は三人。ひとまず散るぞ！」

「了解！」

それぞれ指示が出された

キングは逃げ遅れた住人の避難。細身の姿なら誰も気付きはしないから

ディアンヌは神器の確保。これが元の目的だし、手に入れたら戦力のアップだからだ

私は…

「ホーク、お前はAとエリザベスを連れて逃げろ。ただし遠くに行きすぎるな。そこで見つかったら終わりだ」

「でも団長！私も戦える……！！」

「お前は逃げろ。その体じゃダメだ(元の大きさでもだけどな)」

「……っ」

私は頷くしかない
確かに今の私の体では無力だ。それに団長の命令なら仕方ない

「いい子だ。Aはエリザベスとホークをよろしくな。神器渡しとくから」

「ありがとう。わかったよ、団長……」

ホークとエリザベスと共に逃げる
私は自分よりも大きい神器を抱いた

この二人は絶対守るから
もう、誰も失いたくない……

あれ、私昔誰かなくしたっけ…？

…今はそれどころじゃないか