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理由その9 ページ9

“白石と小鳥遊が付き合っている”
この噂は、3年全体に広まった




まさか、たった2名の勘違いが
ここまで広まるとは思ってはおらず
白石は移動教室の度に、質問攻めされていた




「皆うわさ好きなんやな…」


「随分疲れとるんやな、白石。」


「謙也…」



謙也に噂について尋ねると、
何も知らなかかったようで首を傾げられた



「噂ってなんや?」


「知らないならそれでいいんやないか?
知らない方が世の中幸せなこともあるやろ?」


「なんや白石…お前頭でも打ったんか?」


「んな訳ないやろ?
俺は思ったことを言ったまでや。」




俺は席に着くと斜め後ろの小鳥遊の席を見る
もう授業が始まる時間やのに、
机に突っ伏して爆睡中や




「あいつにはプラスかもしれへんが、
俺にとったら真っ逆さまのマイナスやっちゅーのに。」



ホンマに今日は、
大変すぎる一日やな









授業が終わり清掃の時間を迎える
ゴミ出しの白石はゴミ袋をだけ持って外へ行く


ゴミを出してテニスコートへ向かう途中で
数人の女子に捕まってしまった
おそらく2年生



「な、なんや?」



「し、白石先輩はあの先輩みたいな人がタイプなんですか?」

「馬鹿な方が好みですか?」

「面食いではないんですか?」





口々と質問してくる女子たちに
白石は「ちょっとたんま!」と言った




「そんなに急に質問されても、
俺は困るし、あいつは付きあってない。」



きっぱりと言い張ると、
女子たちは「ホンマですか?!」と嬉しそうに走り去っていった





「白石くん、悠と付きおうたんやろ?」


「こ、小春?!」


「保健室のベットはいかんよな?」


「もう、白石くんたら、いつの間に大胆になったのぉ?」




このふたりは噂を確かめに来たのではなく、
完全に白石を弄りにやってきたことがわかってしまった瞬間だった

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設定タグ:テニスの王子様 , テニプリ , 白石蔵ノ介   
作品ジャンル:恋愛
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作者ホームページ:なし  作成日時:2015年7月10日 23時

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