理由その8 ページ8
チャイムが鳴って
意識が戻り目を開けると
かなりの至近距離に顔
お互いの寝息が顔に付くぐらいの近さ
ガラガラッ
「ほんま、そうなんや。」
「てか、先生おるんか?
失礼し_______」
保健室に来た女子と目が合う
女子生徒2人は呆然とした顔
白石はハッとして、自分の周りを確認する
ベットの上で、男女がいた
1人の女子生徒は顔を真っ赤にし、
友人を連れて急いで出て行った
「ちょ、勘違いや!!」
白石が扉を開けるのが遅かった
もう、先程いた女子生徒2名の姿はない
白石はその場に座り込む
「はぁ〜…」
「……白石くん?」
ベットから降りて
欠伸をしながら、白石に歩み寄る
「どないした?」
元凶である人物は
何食わぬ顔で俺を見上げておった
「何でもない。
俺は先教室戻るで。」
3年塔の廊下を歩いていると、
女子たちの視線が痛い
それは、教室に入ってからも同じことだった
席に着くと、
目の前に奈央がやってきた
「…白石くん、
ちょっとええか?」
白石が頷くと、
奈央は白石にひそひそ話をする
「…えっとな。
白石くんて、小鳥遊さんと付き合ってるんやろ?」
「え?は??」
「うち、正直驚いてな。
白石くんはあの子が好みやったんかって。」
「ち、違うで京極!
俺はあんな奴なんかと付き」
「白石くん!
千歳くんてどこのクラスやったっけ?」
悠が教室に入ってくると、
教室全体がざわめく
そして、「付き合ってる」「恋人同士」と
勝手に嘘の噂がどんどんと広まっていく
周りの反応に気にすることなく、
悠は白石に問い続けていた
「白石くん!
千歳くんて、何組やったっけ?」
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作者ホームページ:なし 作成日時:2015年7月10日 23時