理由その19 ページ19
いよいよ今日から全国大会が始まる
四天宝寺は楽々と団体戦を勝ち抜いていく
そして次に勝てば、
いよいよ準決勝。相手はあの青学
もう少しで準々決勝が始まる
テニスコートへそろそろ入ろうとした時に、
あることに気づく
「あれ?
なあ、金ちゃんはどこいったんや?」
「え?ほんまか?」
確かに周りを見渡してみるも、
あの目立つ赤髪がいない
「どうします?」
「俺が探してくるから、
みんなは打合せしててや。」
正直、金ちゃんが行くところなんて予想もつかない
自由にどこかを歩き回っているとしか…
「こんなことになるんやったら、
最初から目を離さないようにするんやった。」
金ちゃんを探しながらため息
しばらく歩き回っていると、
聴き慣れた声がする
そこに歩いて行ってみると、
青学のジャージと金ちゃんの姿だった
どうやら、青学のルーキーを見つけた様子で
試合をしようと頼み込んでいる
「こら金太郎!」
白石は金ちゃんの首元を引っ張った
そろそろ出番だと伝えているのに、
なかなか諦めきれない金太郎
しゃあないなあ
これを使うか
そう言って白石は左手の包帯を外そうとする
すると、
「毒手いやや!
まだ死にとうない!!」
金ちゃんは俺の左腕を“毒手”と名づけている
そして、漫画で読んだわけのわからん話をしてくる
まあこれで収まればえんやけどな
「せや金ちゃん。
次の不動峰戦で勝てば、越前と戦えるで。」
それを聞いた金太郎は、
猛スピードでテニスコートへとかけていく
「やれやれ、手のかかる後輩やな。」
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作者ホームページ:なし 作成日時:2015年7月10日 23時