理由その18 ページ18
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「え?それホンマなん?」
白石の周りに集まるテニス部メンバー
「ホンマやで!小春〜」
白石の腕にくっつき、
嬉しそうに笑う悠の姿
「やっとくっついたんやな〜
白石と小鳥!」
「そうやで金ちゃん!
い…ずっと思い続けてたかいあったわ〜」
「お前今「い」の後なんて言おうとしたんや?」
「はい?」
「だからさっき!」
「へえ?」
わざと聞こえないふりをする悠に
内心腹が立ちながらも、
その怒りを抑えて無理に笑顔を作る白石
そんな白石を見た
チームメイトの証言
「先輩、無理してるのバレバレっすわ。」
「そもそも、
あんまり嬉しそうやないんやな。」
「ゆうくん!
そないな事言わないの!
まず第一に、
今まで振り向かない蔵ノ介さんがおかしいんやで。」
3人の言葉が白石に突き刺さる
図星と、屈辱感
「白石くん、なんや元気ないなあ。」
「誰のせいやと…」
白石は大きくため息をつき
悠の腕を外す
「みんな!
近々全国大会が始まる。
気合入れて練習に励むで!」
白石の言葉に、「おー!」と
皆が声を上げた
悠は謙也のもとに行く
「ホンマにに付き合うんか?」
「ホンマにホンマやで!
めっさ嬉しいわ〜」
ほおに手を当てて、
「キャッ」と言って照れる悠
「はあ……
俺精神的に来るかもしれへん。」
白石は、
大きくため息をついた。
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作者ホームページ:なし 作成日時:2015年7月10日 23時