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理由その13 ページ13

「なあ、謙也。
白石くんて、何でうちに冷たいんやろ。」




机に突っ伏しながら謙也に質問する
悠の目線の先は、
楽しそうに会話をする白石と京極



「仕方ない気もするけどな。」



「なーなー謙也。
まともに告白せえへんから、
うちの事相手にしてくれ変やろか?」



「せやから」



「まともに言ったら、
うちの事少しは気になってくれはる?!」




目を輝かせる悠に「違う」とは言えず、
「そうやろな。」と返してしまった



謙也に言われて俄然やる気が出てきたのか、
「明日の放課後告白する!」と
宣言してた




「なんや嫌な予感がするで。」









白石がいつもの様に、テニスコートへ向かう



「あ、白石君!!」



「はあ…今日も来るんやな。」



勢いよく走ってくる音が聞こえ、
突進されると思い立ち止まったが



「え、は?!」


飛びつくどころか、
立ち止まりもせずに走り去っていく
その後ろ姿を唖然となって見つめていた




白石がテニスコートに着くと、
騒がしい声



「あ、もう白石来たんか!」


「金ちゃん、声大きくて
外まで響いてたで。」



「わっはっは!
わいが元気な証拠やねんか!
小鳥!白石来たで!!」




「小鳥」とは「小鳥遊」のこと
悠は金ちゃんの声が聞こえていないのか、
ずっと千歳と話している




「この前な、学校の近くで
ほんまに可愛い猫見たんや!」


「それ本当と?
今度写真撮ってきてくだはり!」


「わかった!
うち今度写真撮ってくるな!」



「小鳥のやつ、わいの言葉聞こえてへんのかなー。」




千歳と悠は、
ほわほわと穏やかなムードを作り出しているため、
周りの声は聞こえていない




「せやから…
あいつと千歳は話さしたらあかんて
俺何度も言うとるのに。」



千歳と悠が話しだすと、
現実に引き戻すのが大変になるのである

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設定タグ:テニスの王子様 , テニプリ , 白石蔵ノ介   
作品ジャンル:恋愛
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作者ホームページ:なし  作成日時:2015年7月10日 23時

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