茶店でレスカ、ご一緒に。2

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『ヤ、ヤメテクダサイ…！』





『イ、イマイサンニ…イッテマス……』









………？





俺には意味がわからなかった。




なんだ？



ヤメテクダサイ……？？


イマイサンニイッテマス…………？？？？？




なんだ、アレか？

ナウいヤングが使う新しい言葉か何かなのカ……？？



流石Aさん、流行には敏感なんだナ……！！





意味は何だろうカ…






"助けて！"



みてェなヤツか…？





だとしたら……



嗚呼、俺はAさんを助けられなかった……


すまない、Aさん………







「今井さん！！今井さんったら！！！！！」





「……ハッ！！！」





いつもの事ながら、谷川に揺すられて我に帰った。







「い、今井さぁ〜ん！！よかった、生きてたんスね……！」





そういって泣きついてくる谷川。




オラァ別に死にゃしねェっつの！







「どーしたんだヨ谷川」





俺がそういうと谷川は心配そうな顔をした。





「いや、Aさんが……」





Aさん？






「あぁ、Aさんか…せっかくオレに助けを求めてくれたってのニ、助けらんなかったぜ……」




谷川が目を丸くする。


何驚いてんだコイツ……




「いや、今井さんなにいってるんです！！？？！」



もしかしてコイツ、
イマイサンニイッテマスの意味を知らネーのカ…？



「谷川。イマイサンニイッテマスって言葉知らネーのカ？ナウいヤングの使う新しい言葉で、助けてって意味の…」



「今井さん。それAさんが今井さんにやめてって意味でいっただけッスよ……」






ハ……？







なんだ、
今日はみんなオカシ〜日なのカ？？






今思えばAさんも、
目を合わせるどころか、顔すら見てくれなくてズ〜ット下向いてたよな…



いつもはオレに、

ニコニコ まぶい笑顔を向けてくれんのに……





……どーしちまったんだか………







…そうだ。

今日は放課後、Aさんを茶店に誘おう。



それで、明美ちゃんも誘ってAさんに紹介しよーじゃないか。





Aさんのことだ。


きっとすぐに仲良くなるんだろーなぁ……



アァ、今から楽しみだぜ………









オレは少し、


いや、ダイブ。




浮かれてたんだろう。




大切なことを忘れちまってたんだ、
きっと。









「……三橋とAさん、付き合ったらしいッスよ」








谷川の言葉が、



ナイフのように心臓に刺さる感覚があった。

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