School Life

告白 ページ46

涼介ｰside


カレーを食べ終え、後片付けも終わったから、


「知念、話って何？」


ハッとしたように、固まる知念。


でも、次の瞬間、俺だけを見つめ、真剣な眼差しで聞いてくる。


侑「ねぇ、涼介って、好きな人、いる？」


「…いるよ。」


目の前に…


侑「そっかぁ…そりゃ、いるよね。」


あからさまに、がっかりする知念。


「知念は…？」


侑「へ？ 僕…？」


まっすぐに俺を見つめる知念の瞳にうつる俺。


何だか、そのまま吸い込まれてしまいそうだなぁって、思っていると


侑「…いるよ。」


マジかぁ。


大きく深呼吸した知念が、言葉を続ける。


侑「僕…涼介がすき。」


今、何て言った…？


聞き間違いでなければ、俺のこと…


心臓が口から飛び出るんじゃないかってくらい
ドキドキしてる。


「…ち、ねん。今、…」


侑「涼介のこと、好きになっちゃったの…」


俯いた知念。


「顔、上げて。」


侑「…ごめ、ん……ね。」


何で、謝るの。


知念に告白されて嬉しい反面、先を越されて悔しかったりもする。


「ねぇ、顔上げてよ。」


頼んでも上げてくれないから、両手で知念の顔を優しく包み込む。


ビクッと肩を大きく震わせる知念の顔を、
ゆっくりと上にあげる。


俺も知念が、好きだよ…


言葉で伝える前に、俺のことが好きって言葉を紡ぎ出したその唇に、自分の唇を重ねた。

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