お見舞 ページ18
涼介ｰside
知念の家の前まで来たものの、いざインターホンを押そうとすると、ドキドキ緊張してくる。
「ふぅ…」
深呼吸をして、インターホンを押す。
ピンポーン
待っても、知念が出てくる気配はない。
熱があるんだから、寝てるよな…
諦めて帰ろうかとも思ったけど、ダメもとで
ドアに手をかける。
ガチャ
え……開いちゃったんだけど…
知念、不用心すぎんだろ。
鍵くらいちゃんとかけろよって思ったけど、
そのおかげで中に入れたわけで…
「おじゃましま〜す。知念…いる？」
シーン
返事はない。
部屋の中に入ると、すぐにベッドを見つける。
覗き込むと、苦しそうに息をして、眠る知念。
つらそうだな…
とりあえず、ここに来る前に、スーパーに寄って買ってきたお粥の材料やいちご、アイスとかが入った袋を下ろす。
悪いとは思ったけど、アイスは勝手に冷凍庫入れちゃったよ。
そして、もう一度、知念の様子を伺う。
何か、あつそうだな。
濡れタオルで冷やしたら気持ちいいかも。
タオルを濡らして、額に置くと
侑「…ん…」
知念が、ゆっくりと目を開けた。
目と目が、バチっと合う。
侑「……山…ちゃん…？」
焦る俺。
必死に弁明する。
「えっと、知念が熱出して、早退したって聞いた
から、お見舞いに来たんだけど…
ドアに鍵がかかってなくて…
勝手に入ってごめん。」
侑「…ぼく…鍵かけるの…忘れたんだ…」
立ち上がろうとした俺のブレザーを、
力なく掴む知念。
そして、
思いもしなかった言葉が知念の口から漏れた。
侑「…いかないで…」
今にも泣きそうな、切ない表情で。
俺は、そんな知念を思わず抱きしめていた。
「大丈夫。どこにも行かないよ。
ずっと、一緒にいるよ。」
抱きしめた体から伝わってくる知念の熱。
かなり熱い。
しばらく、背中を擦りながら抱きしめていると、
安心したのか、知念は、抱きしめられたまま、
眠ってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 274人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - 梨李果さん» 梨李果さん、コメありがとうございます。ゆとけとのお話、リクありがとうございます。自分の中でも書いてみたい気持ちがあるので、挑戦してみます。時間かかるかもですが、待ってていただけるでしょうか…。 (2017年3月26日 14時) (
レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
梨李果 - 完結おめでとうございます！とても面白かったです！出来ればで良いんですけど､番外編でゆとけとの観たいです！ (2017年3月26日 14時) (レス) id: ee5745f760 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - へびさん怪人さん» コメありがとうございます。映画館のお話考えてみます！ (2017年2月19日 5時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 妄想さんさん» コメありがとうございます。映画館デートで考えてみます！ (2017年2月19日 5時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
へびさん怪人(プロフ) - 映画デートみてみたいです！いつも更新楽しみにして読んでます！これからも応援してます♪ (2017年2月18日 16時) (レス) id: 6eef592cc1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆう
| 作成日時：2016年12月25日 17時
