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♯1 ページ2

裕翔-side


Jr.の頃から気になる存在だった。


ちっちゃくて、チワワみたいにかわいくて。


マシュマロみたいなぷにぷにのほっぺ、きゅっと上がった口角。


人見知りなくせに、甘えんぼ。


ほっとけなくて。


気づくと、いつも目で追っていた。






ある時、ふと思ったんだ。


俺はちぃが好きなんだって。


胸が、すーって熱くなった。


でも、それと同時に、ちぃは山のことが好きなんだってことにも気がついた。


俺の視線の先に、いつもちぃがいるように、
ちぃの視線の先には、いつも山がいる。


山と話してるとき、とびきりの笑顔を見せるのも、プライベートで一緒にいるのが多いのも、よくご飯に行くのも…、きっと、そういうことなんだ。






好きな人が自分じゃない人を好きって、考えただけでも悲しいじゃん?


ちぃの一番になりたくて。


ご飯に誘ったり、いっぱい話しかけたり、スキンシップを増やしたり…、いろいろやってみたんだけど、ちぃの好きを俺に向けることはできなかった。






しばらくして、はにかんだ笑顔で、


侑「涼介と付き合うことになったの。」


言われたときは、ショックだった。


一晩中、声を殺して泣きつづけた。


気が済むまで泣けば、忘れられると思っていた。


けど、ちぃへの想いは、募るばかりだった。


俺を好きになってくれればよかったのに…、何度思ったことか。


でも、結局は叶わぬこと。


特別な存在になれなくても、ちぃが幸せなら、それが一番。


誰とつき合っていようと、俺の気持ちは変わらない。


だから、そばで支えようって考えるようになっていた。


同性 愛って、乗り越えなきゃいけないこと、多いじゃん…?


だから、俺がちぃの味方になろうって。


まぁ、これは、俺の自己満足でしかないんだけどね。

♯2→←設定&作者より



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ゆう(プロフ) - なるみさん» なるみさん、ありがとうございます。また、何か書いていくので、チェックしてみてください。 (2018年7月24日 5時) (レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
なるみ(プロフ) - コメント失礼します(( 今回のゆとちね、すごくよかったです!これからも応援しています。 (2018年7月23日 15時) (レス) id: 06abf45221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年6月24日 16時

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