♯2 ページ3
裕翔-side
無事(？)親友のポジションを確立した俺。
一番近くで、偽りの自分を演じる。
葛藤がなかったわけじゃないけど、ちぃに必要とされているんだってことが、俺のモチベーション。
つき合い始めた二人は、楽屋でも甘々な雰囲気だったし、そんな仲よしな二人を、たくさんカメラにおさめた。
侑「涼介も僕も個人の仕事が増えて、なかなか会
えなくて。涼介不足なんだよね…。」
こんな相談も受けたりして。
「んー、じゃぁさ、いっそのこと、一緒に暮らし
てみたらいいんじゃない？」
本意じゃないのに、同棲を勧めてみたり。
ちぃの幸せそうな顔を見るだけで、俺も幸せだった。
もちろん、辛いこともあったよ。
二人が一緒に暮らしはじめて、少したった頃、ちぃがやけにキレイになったような気がして、気になっていたんだ。
雑誌の撮影が、ちぃと二人で、喜んだのもつかの間。
衣装に着がえるとき、見つけちゃったんだよね。
ちぃの胸元に浮かび上がる赤いものを。
「ちぃ、それ…。」
黙っていればいいのに、声をかけちゃう俺も俺。
侑「ん？」
鏡を見たちぃが、頬を赤く染め、持っていた服でパッと隠す。
侑「あの…、これは…。」
「キスマ…だよね？ 山がつけたの？」
黙ったまま、コクッと頷く。
マジかぁ…。
ショックは大きくて。
心も体も山のものになっちゃったんだ。
知らなきゃよかった。
でも、口から出てくるのは、本音とは違う言葉。
「最近、ちぃ雰囲気変わったなって思ってたんだ
よね。かわいいだけじゃなくて、色っぽくなっ
てきたよね。山に愛されてる証拠でしょ…？
よかったじゃん。」
ふわっと優しい笑顔になったちぃが、
侑「よかった…。軽蔑されると思った。メンバー同
士でこんな…。」
口ごもるちぃ。
「人を好きな気持ちに、性別とか、メンバーとか
そんなの関係ないじゃん。」
ちぃだけじゃなく、自分にも言い聞かせて。
侑「うん、ありがと。」
「俺は、いつでも、ちぃの味方だから。」
んふっと笑って、
侑「ゆーてぃ、大すきっ。」
きゅって抱きついてくるちぃを受け止める。
「俺も、ちぃが好きだよ。」
ちぃのすきと俺の好きは、少し意味が違うけどね。
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ゆう(プロフ) - なるみさん» なるみさん、ありがとうございます。また、何か書いていくので、チェックしてみてください。 (2018年7月24日 5時) (
レス) id: d0278d48e0 (このIDを非表示/違反報告)
なるみ(プロフ) - コメント失礼します（（ 今回のゆとちね、すごくよかったです！これからも応援しています。 (2018年7月23日 15時) (レス) id: 06abf45221 (このIDを非表示/違反報告)
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