Part14-2 ページ43
踊り子SIDE
私は中庭について、おもむろにバックからオルゴールを取り出して床に置いた。
その柔らかな音色に体を預け、感じるままに手を、足を動かす。
私にとってこのときが一番心地が良い。
ｶｻｯ
踊り子「あ…」
誰かが物を落とす音で我に返った。
その誰かは慌てた様子でメモを取り出し、私に差し出してきた。
夢主［昼食の準備が出来たのですが、お知らせするタイミングが分からなくて、］
踊り子「盗み見てたの？」
夢主［いや、そんなつもりは、］
どれくらい踊っていたのかしら。もうお昼の時間なんて。
やっぱり踊ってると楽しくて時間を忘れてしまうわ。
それにしても、この獣人筆談できるの？
文字は教わってるのに人の言葉は教わらなかったのかしら。
踊り子「すごく不便ね。筆談って」
夢主［すみません。自分は声を発する器官が傷ついてしまって喋れないんです］
なるほどね、大方主人の逆鱗に触れたとかでしょうけど…
なら何故放し飼いにしてるのかしら。
踊り子「そんな事をされて、逃げだそうとは思わないの？」
夢主［主人は廃棄寸前の俺を引き取ってくれた恩人なんです。奴 隷としてではなく料理人としてここに置いて貰っているので主人が自分を必要としている以上俺はここを離れる気はありません］
え？獣人が、料理人ですって？
夢主［俺は下ごしらえとかレシピを用意するくらいで、ちゃんと人間の使用人が作っていますので、ご安心ください］
…顔に出ちゃったかしら。まあいいわ。
私はオルゴールをしまって先に室内へ入った。
冒険家「どうして言わなかったの？あの美味しい料理はクロさんが全部作ってるのに…」
夢主［獣人を嫌う人にとって獣人が料理を作るのに携わっていると知っただけで拒絶する人もいるんです。
くらいの嘘なら許容範囲だと、主人は言っていたので。出来れば嘘はつきたくないですが
他の使用人の負担を増やすわけにもいきませんから］
冒険家「そっか」
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひまわり(プロフ) - 直せたと思います。夜雨さんご報告感謝いたします。ありがとうございました。 (2020年8月29日 16時) (
レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - あら！ありがとうございます、直しますね (2020年8月29日 16時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
夜雨 - 7ー2が石ではなく医師になっていますよ (2020年8月29日 15時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - お待たせしましたっ！ロビーくん可愛いからどんどん書けちゃいます！ (2020年7月7日 17時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 薔薇杖さんありがとうございます(^_^)もう少ししたら更新する予定なのでそれまで待って戴けると幸いです。 (2020年6月30日 11時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひまわり | 作成日時：2020年5月23日 1時
