Part11-1〈泣き虫〉 ページ27
夢主SIDE
荘園主「今日来る予定の客人のことなんだが、彼は子供なんだ。出来れば迎えを頼みたい」
そう言われ渡されたのは住所が書かれているメモだった。
個々は主人の別荘らしく、その客人は主人の知らぬ間に住み着いていたらしい。
その子供を追い出さず招待する主人の優しさに感動しつつ俺は支度をして荘園を出た。
(獣化してると無人の荷馬車は怪しまれるので手で引いていく。ちょっときついか、帰ったら筋トレするか)
目的地は隣町の森の中。着いてみると庭も屋敷も綺麗な状態と言えなかった。
庭の木々は全て倒れていて、一本の木が屋敷に倒れかかっている。
個々を出発する前に掃除してから行きたいな。
際和教は美智子さんと白黒無常さんが夕食を作って下さるので時間に余裕がある。
まあ、ここにいるお客人に聞いてから考えよう。
屋敷の中に入ると庭の荒廃っぷりからすると割と片付いているように見える。何も無い床にはステンドグラスから色鮮やかな光が降り注いでいた。
奥へ進むと扉が少し開いていて、隙間から木の根のようなものがはみ出していた。この部屋だけ外壁に穴が開いて木の種が舞い込んでしまったのだろうか。
その部屋からは灯りが漏れていて、どうやら客人はここにいるようで仲から鼻歌が聞こえる。
ノックするとその鼻歌はピタリととまった。
人が訪れてきてびっくりしたのだろうか。怪しくないことを証明しようにも声が出ない。
思い切って開けて筆談を試みるしか無いか。ペンとメモを片手に扉に手をかけると正面から青白い炎が飛んできた。とっさに避けたが体勢を崩した俺に何かが覆い被さってきて馬乗りになり、斧を振り下ろしてきた。
首を曲げてギリギリで避けたお陰で斧は顔の横に深く刺さった。
自分に跨がっている相手の方を見ると一見子供のような姿のその頭には布袋がかぶせられていた。
こども…もすかしてこの子が主人の言っていたお客人、か？
斧を引き抜こうとした手を掴もうとしたら俺の手が触れるか触れないかの所でその子はさっと後ろに飛び退いた。
ロビー「僕に触らないで。君、誰？何をしにきたの？」
斬りかかる前に聞いて欲しかったな、今ここで手を動かしたら警戒されるだろうか。
ロビー「…メモとペン、君の？もしかしてさ、喋れないの？」
夢主「ｺｸﾘ」
ロビー「うーん…僕字が読めないから何書いても意味ないよ？」
夢主(打つ手無し…)
ロビー「…
お兄さん、おっきくて怖そうに見えたけど本当は優しい人なの？」
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひまわり(プロフ) - 直せたと思います。夜雨さんご報告感謝いたします。ありがとうございました。 (2020年8月29日 16時) (
レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - あら！ありがとうございます、直しますね (2020年8月29日 16時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
夜雨 - 7ー2が石ではなく医師になっていますよ (2020年8月29日 15時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - お待たせしましたっ！ロビーくん可愛いからどんどん書けちゃいます！ (2020年7月7日 17時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 薔薇杖さんありがとうございます(^_^)もう少ししたら更新する予定なのでそれまで待って戴けると幸いです。 (2020年6月30日 11時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひまわり | 作成日時：2020年5月23日 1時
