Part7-2 ページ3
狂眼SIDE
荘園の近くの村までは来たのだが、途中で助手が動かなくなってしまった。
どうやら部品の隙間に石が入ってねじが歪んでしまったようだ。
歪んだねじは直すより交換した方が手っとり早い。
わしは近くの店に風が当たらない倉庫などを貸してほしいと尋ね歩いてある家の使われなくなった倉でNo.26を直した。
狂眼「こんなもんか。」
キュイイィィン
No.26「ハジメマシテ、ボンボン」
狂眼「…さて、急がないと日が暮れたらたどり着けんかも知れん」
そう言って地図を頼りに村を歩いていると少し離れた所の荷馬車に寄りかかる黒ずくめの男がいた。
怪しげな風貌だったので話しかけてみるとどうやら獣人であることを隠すための装いらしい。
今時獣人を嫌悪な目で見る奴が多いからこいつも苦労しとるのかも知れん。
怪しい格好で申し訳ないとメモに書いてよこしたその使用人は、はっと気づいたようにわしらの顔を見た。
夢主［もしかしてバルクさんでいらっしゃいますか？私は荘園の使用人なんです］
気づくの遅くないか？まあよい。話の流れ的に言い出せなかったのだろう。
狂眼「いかにもわしがバルクじゃ。少しこいつの不備を直しておったら遅くなってしまった。案内を頼めるかの」
夢主［ではこの荷馬車にお乗りください。私が引くので前に座っていただいて大丈夫ですよ］
狂眼「ん？お前さんが引くのか？そんな細い腕で大丈夫なのか？」
夢主［獣化すれば馬より強い自信があります。ご心配には及びません］
荷馬車引きならNo.26にもできるだろうかと考えたがやめておいた。
先ほど不備を直したばかりだし、ちらと見えた彼のローブの下の鍛えられた肉体から大丈夫だろうと察した。
No.26と荷馬車に乗り込み運んで貰うこと約10分。
まだ森に入ってすぐなのに辺りは不気味なほど暗かった。
この使用人に会えてなかったらたどり着けなかったかもしれん。
狂眼「そういえば、お前さんは喋れないのか？」
夢主「…」
そうか、聞いたところで口がきけなければ返答しようが無いな。
狂眼「すまん、忘れてくれ」
夢主「ﾌﾙﾌﾙ」
気にするな、と言っているのだろう。
荘園までの道中はひたすら静寂が続いた。
傷つけた、だろうか。
やはり人と喋るのは気を使うから疲れる。
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革ベルト
ラッキーカラー
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ひまわり(プロフ) - 直せたと思います。夜雨さんご報告感謝いたします。ありがとうございました。 (2020年8月29日 16時) (
レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - あら！ありがとうございます、直しますね (2020年8月29日 16時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
夜雨 - 7ー2が石ではなく医師になっていますよ (2020年8月29日 15時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - お待たせしましたっ！ロビーくん可愛いからどんどん書けちゃいます！ (2020年7月7日 17時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 薔薇杖さんありがとうございます(^_^)もう少ししたら更新する予定なのでそれまで待って戴けると幸いです。 (2020年6月30日 11時) (レス) id: cb9667eabc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり | 作成日時：2020年5月23日 1時
