#119 ページ24
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「えへへ、Aの匂いだぁ〜！」
『い、斑鳩さん…！私今日、清拭しかしてないからもしかしたら臭いかも…！』
「え〜〜？？そんなことないよ？
A、いっつもと同じ甘い匂いがするっ」
『う…』
斑鳩さんは、私の肩口から顔を離して、耳元でスンスンと嗅いだ。
それがやっぱり恥ずかしくて、身をよじろいでしまった。
は、恥ずかしいっていうのは！
斑鳩さんを男性として意識しているとかではなくって、こう…人として、匂いを嗅がれるのが。
そんな私をお構いなしに、斑鳩さんは息を吸っては吐く、を繰り返し。
「ねーA？」
『はい、何でしょう？』
「Aはてんまがすきなの？」
『…え"！？』
予想の斜め上の質問をされて、咄嗟に変な声が出てしまった。
…いや待って、なんで天馬くん…？
それより、なんで斑鳩さんがそんなことを聞いてくるの…？
ぐるぐると頭を働かせたけど、釈然とする答えなんてわかるはずもなく。
『て、天馬くんは付き合いの長い同僚ですよ！
まぁたしかに、付き合いが長いから他の劇団の方との接し方に差が出てるかもですけど…』
「じゃあ、いたるは？」
『は、はい…？』
「それともばんり？…ますみも、Aのこと気に入ってるし、つむぎもAのこと気にかけてる。
むくやゆきとも仲良しだし、じゅうざとケーキ食べに行ってる…。」
『…斑鳩さん、何かありました…？』
私を力強く抱きしめて、斑鳩さんは言葉を吐く。
その声色は、不機嫌で、泣きそうで、焦ってて…。
いつもの斑鳩さんじゃないのは、顔を見なくても手に取るようにわかってしまった。
…でも、何が斑鳩さんをそうさせているのかはわからない。
「オレね、Aが好き。」
『そうなんで……って、え！？』
「でも、てんまもゆきもむくも、カズも好き。大好き。
なのに…」
『斑鳩さん…？』
突然の好きのことばに、情けないとわかっていつつも照れてしまう。
斑鳩さんは、私を腕から解放して身を少し離した。
そして、ゆっくりと私の両頬を掌で包む。
斑鳩さんの掌温もりが、頬にダイレクトにきて恥ずかしい。
「皆んなのことも好きなのに、Aのこと考えたら苦しくなっちゃうの…
皆んなの好きとは、なんか違う…。
ねえ、なんで？
なんでオレ、Aのこと考えたら苦しくなっちゃうの？
…ね、教えて…？」
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夢花(仮垢) - 夢主ちゃん頑張れ…。あ、どこかは忘れましたが(すみません)、この続編のどこかに「してしまった」の所が「してひまった」になってました。今自分が覚えてるってことは割と最後の方です()中途半端 (2018年11月16日 9時) (
レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 悠斗さん» コメント、並びにご指摘ありがとうございます。早急に訂正させていただきます。大変失礼いたしました。 (2018年4月7日 14時) (レス) id: 92b7e8a327 (このIDを非表示/違反報告)
悠斗(プロフ) - いつも楽しく読んでいます。文字ミスなのですが120ページの「仕事が立て込んでて、MANKAI両へ帰る余裕がなかったのだ。」 のところで『両』ではなく『寮』ですよね。 (2018年4月7日 11時) (レス) id: c0cfb0f959 (このIDを非表示/違反報告)
ますみすみ(プロフ) - いやぁぁぁｯ///みすみーｯ///本当この作品大好きです!!! (2018年4月3日 0時) (レス) id: 43e6e1321d (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - ひぃゃゃゃゃああ！！！三角〜！！！かわいいよ〜〜〜！！！ (2018年4月2日 21時) (レス) id: 700d4b33cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青
| 作成日時：2017年11月6日 22時
