【A3!】天才ちゃんの化けの皮。2nd

#53 ページ6

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『ふ…伏見さん、これは…？』





「ん？お弁当のおかずだぞ？…あ、もしかして嫌いなものとかあったか？」





『いえ…そうではないんですけど…。』







今私の目の前には、数々の料理のお皿が並べられていた。
和洋中問わず、バラエティに富んでいる。





そして、ニコニコとした伏見さん。
つくづく伏見さんのお母さん力を知らしめられる。







「由井さん、今ご飯って基本ロケ弁とか…店で買ったものだよな？夕飯は食べないし。」





『そうですね…カロリーの計算とかもあるので、中々難しくて。

…それがどうかしたんですか？』







私がそう聞くと、伏見さんはメモ帳とペンを持って向かいのイスに腰掛けた。







「いやぁ、折角だから由井さんのお弁当作らせてもらえないかなって。
俺が朝昼の飯を準備してカロリー計算までしたら、夕飯も皆んなと食べられるだろう？


…みんな由井さんとごはん食べたがってるからさ、どうかなと思って。


それに、俺も由井さんにごはん食べて欲しいし。」






『伏見さん…』








思ってもみなかった提案。
…手作りのお弁当なんて、もう何年食べてないかなぁ。
ロケ弁や外食は…正直飽きた。けれど、こんなこと伏見さんにお願いしてもらったら伏見さんに負担がかかりすぎてしまう。







「あ、今俺に負担かかるとか考えただろう？」





『え…？！なんでわかったんです？』





「んー、なんとなくかな。由井さんはやっぱり年下だし、なんとなくわかるもんなんだよ。



あと、俺の負担のことは考えなくていいぞ？
俺も由井さんのご飯作りたいし。」







にこりと、包容力のある微笑みを私に向けてくれる。
…伏見さんて、落ち着くなぁ。








『じゃあ…お願いしてもいいですか？毎日じゃなくて大丈夫なので…。

伏見さんのごはん、食べたいです。』






「はは、よかったぁ。由井さんストイックだから断られるかと思っててさ。
承諾してくれて、ありがとうな。



…じゃあ、早速だけど低カロリーのおかず何品か作ってみたから、由井さんの好みを教えてくれ！」







こうして、私の手作り弁当生活が始まった。






・・・




アンケートが明日までです…！
Aちゃんのことを好きになって欲しいキャラクターをおひとり様３人まで！
ぜひよろしくお願いします…！！！

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