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#06 ページ9

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大きな音楽、煌びやかなネオン、下品な女の笑い声、酔っ払いの男の唸り声。








夜の東京は、あいも変わらず騒がしい。







その中を、黒いパーカーを着た私は堂々と歩く。
まるで、人間のように。
私が喰種であるなんて、誰も思わないでしょ。








バカなんだから。









そんなことを考えながら歩いていると、どか、と誰かと肩がぶつかってしまった。
相手を見てみると、ガラの悪そうな若いチンピラ。









げぇ。









「おいテメェどこに目ぇつけて歩いてんだよ!あぁん?!」







「テメェぶつかってきたんだからスミマセンくれぇ言ねぇのかよ!」








『…』









怒鳴ってるチンピラたちをよそに、じっくりと品定め。







ヒゲが生えていて、ほっぺたは美味しくなさそう。
よく見たら刺青が入ってる、あれ苦いんだよねー…肌剥がなきゃ。
…まぁ、でも。









今はそうもいってられないもんね。
ウタさんに肝臓もらったけど、これじゃ全然満腹にはなってないし。









力は戻ったけど。









「は、何このアマシカトこいてんの?ありえなくね?」








「ってかさ、こいつよく見たら可愛くね?」









そう言って、チンピラたちは私の顔を覗き込んでくる。








顔近づけないでよ、タバコくさいし酒臭い。
川のにおいみたいな、鼻に付く悪臭がするんだよ、あなたたちのお口。









すると、チンピラの1人が私の肩を抱いてきた。









「ぶつかってきた詫びによ、俺らとあそぼーぜ?


君かわいいから、なんでも奢っちゃう!」









「いいね!…んまぁ、とりあえず、ホテル?」









「いーね!」









私的には路地裏の方がいいんだけどなぁ。
ホテルって、監視カメラとかある所あるし。
あなたたちを食べてるとこ、見られたら困るもん。









『あっ、あの…っ』









路地裏に導こうと、声をかけようとした。
しかし、それはかなわず。








手首を、ぐいっと力強く引っ張られた。
そして、また肩を抱かれる。









「…スミマセン、この子俺のツレなんです。



だから、手とか…出さないでもらってもいいですか?」









『あ…赤葦くん…』









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設定タグ:ハイキュー , 東京喰種   
作品ジャンル:アニメ
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天掬葵羽(プロフ) - とても面白いです!続き楽しみにしています! (2017年9月19日 2時) (レス) id: 0153f8816f (このIDを非表示/違反報告)
さくさくぱんだぁ(プロフ) - 大好きな東京喰種と大好きなハイキュー!!更新楽しみにしてます!! (2017年8月13日 18時) (レス) id: fa65b62271 (このIDを非表示/違反報告)
打倒シティガール - 東京喰種とハイキューのコラボ、、。最高です!!更新頑張ってください!! (2017年8月11日 20時) (レス) id: a020d6fc9b (このIDを非表示/違反報告)
ジャスタウェイ - 東京喰種ってよく知らなかったんですけど、興味出てきました。更新頑張ってください! (2017年8月11日 7時) (レス) id: a182b969b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年8月10日 21時

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