【HQ!!】貴方を喰べてもいいですか。【東京喰種】

#04 ページ7

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「お前ほんっっっと馬鹿。」








『うっさい。』








「これ何回目だよ、言ってみろよ、あ"？」








『あーもー…。頭痛いんだから怒鳴らないでよ馬鹿！』









アヤトのお小言(声は大きい)を聞き流しながら、お布団に顔を埋める。









あぁ、お腹が空いた。
死にそう。








はらぺこ。








…チーズケーキを食べた日は、絶対にこうなる。
こうなって、いつもアヤトにキレられて、空腹で死にそうになる。








ほんっとばか、私。









「お前、いつまで学校行くつもりだよ。」








『卒業まで。』









「…お前さ、そんな人間ばっかいるとこで勉強とか…。



食べたくならねぇの？」








『は？なるに決まってるじゃん。』









私は別に、カネキさんのように人間を食べることができないわけじゃない。
むしろ大好きだ。









同じ半喰種なのにこんなにも違うのは、きっと…人間として生きてきた期間があるか、ないか。









「は？ならそいつら全員食っちまえばいいじゃねぇか。食いたいんだろ？




どんなやつ？」









『そーゆー単純な話じゃないんだよ、バカアヤト。



言うわけないじゃーん。アヤトに食べられちゃったらヤだし。』









「食うわけねぇだろクソババア。」









脳裏に浮かぶのは、沢山の友達たち。






よく声をかけてくれる子の首筋。


この前レジュメを見せてくれた子の指。


同じ学部の子の胸。








棗ちゃんの太もも。







赤葦くんのほっぺた。







…どれも、すごく美味しそうなの。








『…ねぇ、アヤト。』









「ん？」








『私、何がしたいのかな。』









「知るかよ。」









変だよね。







友達でいたいって思うの。これはほんとにほんとだよ。
みんなすごく好きで、ずっと一緒にいたい。








けど、一緒にいる時間が増えるたび、食べたいって思うんだよ。








友達でいたいのに、食べたいの。







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