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毎週水曜日、キバナさんはうちのお店に来てくださる。
いつも同じ席で、いつも同じブレンドコーヒー。
少し薄暗い店内でうっすらと光を持った碧色の瞳が印象的だった。
「Aってさ。」
『？はい、何でしょう…』
「エスパータイプのポケモンが好きなのか？」
ダンテさんが電話中のため、今お席に着かれているのはいるのはキバナさんだけ。
そのキバナさんの目線の先には、私の足元でそわそわしているニャオニクス。
「そのニャオニクス、お前によく懐いてるのがすげーわかる。
…今も、大事なご主人様の側にへーんな男が来たから怖いんだろうな。
なー、ニャオニクス？」
キバナさんはそういうと、ニャオニクスににかっと歯を見せて微笑んだ。
その顔をみてニャオニクスは私のエプロンに隠れてしまう。
『どうしたのーニャオニクス。キバナさんいるからちょっと緊張してる？』
しゃがんで頭を撫でてあげると、ニャオニクスは私の手に頬ずりをする。
そんな姿が可愛くて、自然と口元が緩んでしまった。
「あ、Aがにやけてら。やっぱり好きなんだな。」
『…あんまり恥ずかしいから見ないでください…！』
「はいはい。」
キバナさんはけらけらと笑って、ふとなにかを思ったように私に見つめた。
「なぁ、オレさまのポケモンも出していいか？」
『え、キバナさんのポケモン？！…た、確かに今は他のお客様はいませんけど…』
キバナさんのポケモンはみんなドラゴンタイプだったはず。
だったら、お店に入れても大丈夫だろうか？そんなことを思いながらマスターに目線で助けを求めると、マスターは穏やかに微笑みながら頷いていた。
そんなマスターの様子から肯定と受け取ったキバナさんは、嬉しそうにモンスターボールを取り出した。
「オレさまのポケモンたちは、最高にかっこよくて最高に強いんだ。
…だから、きっとAもオレさまのポケモンたちを好きになる！」
キバナさんは、自信満々な笑顔を私に向けてモンスターボールを放った。
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椿姫 - はじめまして！すごく素敵な作品でした！続きをとても楽しみにお待ちしてます！応援してます！ (2020年8月2日 22時) (
レス) id: 98fbe8eed1 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ(プロフ) - 初めまして！めちゃめちゃお話が好きです！応援してます！ (2020年1月23日 22時) (レス) id: e2cf4e457e (このIDを非表示/違反報告)
ユリカ - 初めまして！この作品が大好きでいつも読ませて頂いています！続きがとても気になります！これからも応援しています！ (2020年1月22日 23時) (レス) id: 5d842f36da (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - この作品すごく面白くて好きです！エスパータイプとかフェアリータイプのポケモンが好きだし、キバナさんも好きなので最高です！次回も楽しみにしてます！ (2019年12月27日 21時) (レス) id: 935a46d4ab (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - コーヒーの存在だけで、オシャレに感じる素敵なお話でした(´▽｀) 次回も楽しみにしています！ (2019年12月26日 15時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおい
| 作成日時：2019年11月26日 1時
