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Sonia side
思っていたよりも、ずっと大人しいコだった。
《それではジムリーダーのみなさん!すがたをお見せください!》
キバナくんは、ダンデくんよりもはるかに連絡を寄越してこない。
まぁ、ポケスタグラムで毎日のように投稿してるから、顔を忘れたなんてことはありえない。
むしろ、顔だけなら嫌っていうくらい見ていた。
そんな昔馴染みが急に連絡をしてきて、お願いがあるといわれ。
その内容がこれだった。
"一緒に、ジムチャレンジの開会式を観に来て欲しいやつがいる。"
正直意味がわからなかった。
ガラルにいてスタジアムに一緒に行かないといけないほど子供なのか、はたまた別の地方の子なのか。
それに、なんで私?とも思った。仕事関係なら、自分のジムトレーナーにでも行かせたらいい。
わからないことだらけで、でも。
ちゃんと、頼みごとをしてくるキバナくんが久しぶりでその頼みを受け入れてしまった。
そして、今現在私の隣にはその女の子がいるわけだ。
「どう?A。初めての生開会式は!」
『すっごいね…!!会場の熱気がほんとにすごい!
ジムリーダーさんたちも、チャレンジャーのみんなも凛々しくて素敵!!』
「そ、ならよかった!」
『あ!キバナさん!手ぇ振ってらっしゃる!ファンサってやつかな?
あっちにはポプラおばさまと…ヤローさん!
やっぱりジムリーダーさんたちは風格があるね!』
Aは、目をきらきらさせながら会場に目を向けていた。
最初にあったときの、なんだか澄ましたような笑い方とはちがう。
…こう、無邪気で子供っぽい笑顔だった。
その顔が可愛くて、無意識にカメラを向ける。
シャッターを切った後に、Aはこちらに気がつき目を向けた。
大きなマゼンダピンクの瞳がくりくりとしていて、キバナくんが言っていたことがわかるような気がした。
『ソニア?どうしたの?』
"そのAちゃんって、どんな子なの?"
"ん?あー…そうだな、言うとしたら━━━━…"
「…色んな顔が見たくなる子、か。」
『?ごめんソニア!よく聞こえなかった!』
「いーのいーの!ひとりごと!
さ、もうすぐ終わるんだからよく観てなさいよ!」
ーー
>黒龍さま
お褒めの言葉ありがとうございます!!すごく励みになります…!!
これからもよろしくお願いします!
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椿姫 - はじめまして!すごく素敵な作品でした!続きをとても楽しみにお待ちしてます!応援してます! (2020年8月2日 22時) (レス) id: 98fbe8eed1 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ(プロフ) - 初めまして!めちゃめちゃお話が好きです!応援してます! (2020年1月23日 22時) (レス) id: e2cf4e457e (このIDを非表示/違反報告)
ユリカ - 初めまして!この作品が大好きでいつも読ませて頂いています!続きがとても気になります!これからも応援しています! (2020年1月22日 23時) (レス) id: 5d842f36da (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - この作品すごく面白くて好きです!エスパータイプとかフェアリータイプのポケモンが好きだし、キバナさんも好きなので最高です!次回も楽しみにしてます! (2019年12月27日 21時) (レス) id: 935a46d4ab (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - コーヒーの存在だけで、オシャレに感じる素敵なお話でした(´▽`) 次回も楽しみにしています! (2019年12月26日 15時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおい | 作成日時:2019年11月26日 1時