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今度こそローファーに履き替えて、自販機の隣にあるベンチに座る。やべ洗濯物しまったっけな、とぼやぼや思いながらゾムを待つ。ため息を吐いてじわじわと広がる水たまりを静かにひとり眺める。
「ため息つくと幸せが逃げるんやで」
『うわっ、びっくりした』
「くははっ、めっちゃ身体跳ねてたやん」
『誰のせいや』
「誰やろな」
いつの間にかベンチの傍に立っていたゾムに驚かされる。なんでこいつはすぐ気配消すねん。つま先を地面で数回叩いてローファーを履くゾムは楽しそうに私をからかった。ああ、やっぱり傘持ってきてんねや。
折りたたみ傘を広げながら、肩にかけてるスクールバッグが濡れないようにしっかりと脇に抱え込んでいると、傘を広げたままのゾムが私の傘をじっと見ていた。
「その傘どっかで見たことあんねんけど」
『あぁ、これ？コネシマに貰ってん』
「パクッたんちゃうん？」
『常識くらい持っとうわ』
傘のせいで少し遠のいたゾムの声は、いつもより綺麗に聞こえた気がした。傘に落ちる雨音のせいで所々聞こえなくなる舌っ足らずな声が何故か愛おしく感じてしまい、慌てて気持ちに蓋をして気を紛らわす。
傘の広さで1歩。ぶつからないようにもう1歩。私たちはきっと、このくらいの距離が丁度良いのだ。お互いの声が少し聞こえなくて、それでも分かったふりをして笑う。ぎこちなくて不格好なところが、自分によく似ていた。
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サイパス - 悠亜さん» (°д°;;)ﾊﾜﾜﾜﾜﾜ 見るの遅くなってしまってごめんなさい(;´д｀)
ありがとうございます（＞＜。）。。 (2019年5月6日 23時) (携帯から) (
レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
悠亜(プロフ) - 名無しのキッコーマンさん» 名無しのキッコーマンさんコメントありがとうございます！一途な子素敵ですよね。恋は自覚するまでも時間を要することもあるので、いつか体験したときにそっとこの小説を思い出してくれたら嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年5月5日 22時) (レス) id: 66cdfbcc74 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのキッコーマン(プロフ) - 片想い、切ないですね。僕は恋を体験したことないけど、夢主ちゃんみたいに一途な子に好かれてたら嬉しく思います! (2019年5月5日 19時) (レス) id: 6ae7a02465 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - あっ！言い忘れてました…
お願いいたします (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - リクエストしていいですか？
もしよかったらシャオちゃんとの恋愛小説を描いてください/// (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠亜 | 作成日時：2019年4月19日 11時
