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-主人公side-
保健室までの道は意外と長く、無言の状態が続いた。私は沈黙に耐えれなくなり、声をかける。
『…あの、ゾム？重いやろ、歩けるから降ろしてええよ』
「…いや、むしろ軽すぎやろ。足痛めたらあかんし我慢せえや」
『気遣わんでええって…』
「いやこっちのセリフや。…お前、痩せたなぁ」
心做しか、私を支えるゾムの手に少し力が入った気がした。まるで、大切な何かが無くなりかけたような、そんな切ない言い方だった。
拒絶されたと思っていたゾムが普通に会話をしてくれたことは嬉しかったが、まだ心の中にあるモヤモヤとした不安は残ったままだった。私は未だゾムの顔が見れないためどんな表情をしているのかはわからなかったが、なんとか明るく努めた。
『せやろ、ダイエットの成果やな』
「別に元々太ってたわけでもないやん」
『女子は常日頃痩せたいって思う生き物やねん』
「なんやそれ。…なぁ、1個聞いてええか？」
『ん？なに？』
変わらないペースで歩いていたゾムが1度止まり、ゆっくりとした足取りに変わった。何を聞かれるんだろうと身構えてしまう。ゾムは口に出すかどうか悩んだように少しだけ狼狽えたあと、小さな声で私に問うた。
「…トントンのこと好きなん？」
『え、なんで？』
「好きとか、愛してるとか、叫んどったやん」
ジャージを借りたときのことか。まさか聞かれてるとは思わなかった。え、待って？好きやった人に私は何を聞かれとるの？えぐない？
とりあえず私はトントンに対してはただの良い友達としか思っていないので正直に否定させてもらう。なんか影で振ったみたいでごめんトントン。私もさっきトントンに振られたからお互い様ってことにしといてや。
『あぁ、あれは別に…ノリみたいなもんやから恋愛的な意味ちゃうよ。向こうもそうって分かっとうやろうし』
「ほんまに？」
『ほんまに』
「…じゃあ、シッマは？」
『コネシマ？なんであいつが出てくんの』
「…ええから」
『別に、ただの友達やけど』
ゾムはそれを聞くと「そっか」と小さく呟き元の歩くペースに戻った。心做しか足取りが軽くなった気もする。…一体何の質問やったんやろうか。トントンもコネシマも、大事な友達だ。
私が更にモヤモヤしていると、ゾムが先程とは打って変わっていつものテンションで話しかけてきた。
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サイパス - 悠亜さん» (°д°;;)ﾊﾜﾜﾜﾜﾜ 見るの遅くなってしまってごめんなさい(;´д｀)
ありがとうございます（＞＜。）。。 (2019年5月6日 23時) (携帯から) (
レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
悠亜(プロフ) - 名無しのキッコーマンさん» 名無しのキッコーマンさんコメントありがとうございます！一途な子素敵ですよね。恋は自覚するまでも時間を要することもあるので、いつか体験したときにそっとこの小説を思い出してくれたら嬉しいです。ありがとうございます！ (2019年5月5日 22時) (レス) id: 66cdfbcc74 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのキッコーマン(プロフ) - 片想い、切ないですね。僕は恋を体験したことないけど、夢主ちゃんみたいに一途な子に好かれてたら嬉しく思います! (2019年5月5日 19時) (レス) id: 6ae7a02465 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - あっ！言い忘れてました…
お願いいたします (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
サイパス - リクエストしていいですか？
もしよかったらシャオちゃんとの恋愛小説を描いてください/// (2019年5月5日 1時) (携帯から) (レス) id: 30187f6537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠亜 | 作成日時：2019年4月19日 11時
