パリジェンヌと英国紳士 アンコール2/2 ---サシャ 様リク ページ15
人差し指を唇にあてる。
祖国がよく喧嘩している隣国は、
じっと私を見つめ、私の手を静かに退けた。
「もうやめましょう、レディ。こんなことバレたら
髭にも上司にも______」
「A!無事かっ!?
ピカルディに突き止めてもらっ、
…アレ?」
「おい、髭。お前、よりにもよって秘書の子を泣かすなんて最悪だぞ」
「違うって!俺は単に話を聞いてただけで…って、
なんでAが押し倒してるのかな!?」
「祖国よ。私はこの人と付き合います」
「はあ!?」
彼は困った様子で「駄目ですって」と続ける。
「ノン、間違えた。私はアプローチし続けます。
この方がOKを出してくれるまで」
「おいおいおい…だったらお兄さんの方が良いよ…
こんな悪夢ってないよ、神様…」
「偶にはフランス人から離れたいのです。
勿論、仕事に支障はきたしません。
外交も、特に贔屓並びに謙遜は致しません。
今まで通り祖国を支え、尽くします。
ですが、これは私のプライベートとして、
個人的に英国様とお付き合いしたいのです」
「…」
「本気かよ…お兄さん複雑どころか失神しそう」
「心配ご無用。一切個人的なことはお話し致しませんから」
「それはそれで気になるなぁ」
「お、おい!」
祖国を呼び止めた英国様。
「髭、お前はそれで良いのか?」
「ま、相手が誰であろうと人の愛を邪魔するなんてお兄さんの精神に反するし〜?泣かせたら許さないけどね」
「流石祖国!自由、平等、博愛の国!」
「メルシー♡
…じゃ、あとは二人でごゆっくり?」
アデュー、と軽やかに駆けて行った祖国。
物分かりが良い。
「はあ…どうするんですか、もう深夜ですよ」
「あら。祖国が私を連れ帰らなかった理由なんて、
一つしかございませんよ?」
「ふうん?」
私の手をとり、ぺろ、と舐める。
「意外と大胆なんですね、英国様は」
「…俺を馬鹿にしてるんですか?怒りますよ」
一気に砕けた言葉になったと思ったら、
ぐらり、私の視界が天井に向かった。
「怒らないでくださいな」
「貴方の扱いに関しては、俺は自信ありますけど。
ずっとフランス人の相手をしてきましたから。
して欲しいこと、欲しい言葉、
全部わかっているのですよ」
「そうね。紳士な貴方は、うちの国の男が無いものを持っていて本当に素敵だし、先程もそれがきっかけだったわ。
だからこそ、私は…
そんな貴方の化けの皮を剥がしたくなる」
彼の瞳がギラリ、と光る。
「____悪い
国たちは衰退しました 1/2→←パリジェンヌと英国紳士 アンコール1/2 ---サシャ 様リク
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サシャ - ありがとうございます!これが癒しです(*´-`) 押せ押せな秘書さん可愛いです!! (2017年12月4日 22時) (レス) id: 5db44fb8df (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - ココ@北米領さん» いえいえ!リクありがとうでした〜! (2017年11月28日 1時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - サシャさん» 遅れて申し訳ない…!できました! (2017年11月28日 1時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
ココ@北米領(プロフ) - ととさん» ありがとうございます!つられて鳴いちゃう狼メリカ可愛かったです!(*^_^*) (2017年11月19日 7時) (レス) id: 8afcf3da14 (このIDを非表示/違反報告)
とと(プロフ) - サシャさん» 温かい言葉ありがとうございます(T ^ T)なかなか時間が作れず…!少々お待ちくださいませ… (2017年11月19日 1時) (レス) id: c40f552dcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/hometotop/
作成日時:2017年9月25日 21時