【ハイキュー!!】山田は愛されていいと思う７

山田が279匹 ページ17

白布side




…なんか可笑しい。


「けばぶっっ」


謎の声とズテンッ、という派手な音と共に転ぶ山田。


今日はやけにドジの回数が多い気がする。


「…これで、13回目…異常だな」


「……英太くん、数えてたの…？」


「？いや、よく視界に入るからな」


「あ、ソウ…」


天童さんと瀬見さんのやり取りに、少し頭を捻る。13回はやはり異常だ。


理由は何か…朝のあれか。確か、烏野の一年チビに膝にキスされてたな。


真っ赤になってて面白かったけど、周りの反応が色々怖かったな。…まぁ、うん。


でも、それにしても引きずりすぎだ。その辺の分別くらいはできてる…と信じたいが。


「べばっ」


また謎の音を出して地面に転がる山田。…あいつ何なんだ…地球外生命体みたいな鳴き声しかしてねぇーよ。


散らばってしまったタオルを拾う山田。…すぐ足元だし、少しは手伝ってやるか。


「…おー白布くん。手伝ってくれるなんて、明日は雪でも降るの？」


『お前の頭の上にだけ槍が降ってくればいいのにな』


やだなー冗談だよー、とゆっくりした動作で自身の頭をかく山田。


…？やっぱりなんか、変だ。


全体的に行動がスローペースだし、山田の顔も赤いような気がする。


まさか…熱中症…？


『山田、ちょっといいか』


「へ…？…うはー、白布くん手ぇ冷たいね」


おでこに手を当てると異常に熱い。更に言うとこれで山田が照れないとか、誰だよお前。


てかこいつ、絶対熱中症だ。

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