はち合わせ ページ4
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帰りのタクシーの中、いつもならジェジュンのお家に行くんだけど今はこんな状況だから…。
行きたい…
ジェジュンに、触れて欲しい…。
不安をあなたの愛で打ち消して欲しい。
けれどジェジュンもわかってるから、自宅付近までタクシーで送ってくれる。
JJ「このまま、連れて帰りたいけど…我慢するよ」
「ごめんね、ジェジュン…」
JJ「次、いつ会える?」
「いつでも…会えるよ?
ご飯行こうよ、ね?」
JJ「……よかった。もう会えないって言われるかと思った」
「そんな事言うと思ってた?
今だって、本当は連れて行って欲しいって思ってるのに…」
JJ「連れて帰ろうか、このまま…」
「……」
JJ「困った顔すんなって。
落ち着くまでは、俺も我慢するから…」
「ごめんね…」
タクシーの外で話してたけど、そろそろ運転手さんにも迷惑が…。
本当に軽く抱きしめられた。
それだけで、満たされる私の心…。
「A?」
ビクッ!
下を向いたまま、振り返れない。
「A」
もう一度名前を呼ばれた。
ジェジュンの腕にも力が入る…。
必死で守ろうとしてくれてるのが伝わってくる。
だけど、ジェジュンってわかったらダメなの。
早く帰って…お願い。
ジェジュンを思いっきり突き放して、振り向いた。
「理……帰ってきたの?」
理「荷物、取りに来たんだけど…
誰?そいつ…」
「えっ?あ〜友達!ちょっと飲んできたんだけど、飲み過ぎてふらついちゃったの」
理「お前が?酒強いのに?」
「あっ、送ってくれてありがとう!
もう大丈夫だから気をつけて帰ってね〜!」
理の背中を押しながら、ジェジュンを遠ざけた。
大丈夫、暗闇だからきっとジェジュンだとバレてないはず。
JJ「A……もう、きっとわかってるよ旦那さん…そうですよね?」
理「知らないフリしてやったのに。
わざわざ名前を呼ぶなんて、バレてもいいって事?」
JJ「Aだけに、怖い思いをさせたくありませんから」
理「……お前」
理も気が付いてしまった。
相手がジェジュンだって事に…。
これから、どうなるの?
一番最悪な展開になってしまったこの状況で
どうしていいのか、わからなかった。
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作者名:RIRICA(yucap) | 作成日時:2021年10月10日 2時