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有栖川くんの恋愛事情【4話】 ページ6

「少し調べたんすけど……」

梓「あぁ?なんて言った?調べた?
個人情報は保護するもんなんだよなぁ?昨日お前が僕に言ったろ?
“見なかったことにしてくれよ。個人情報は保護するもんだろ?”だっけな?」

久しぶりに梓がガチの方で怒ってる……ガチで怒ると俺が止めないと終わらないんだよな……。

「昨日の事はもう終わったんで、梓さんに終わらせてもらいましたから」

梓「……そうか、過去を引きずらないのは良い事だ」

優しそうな顔で笑っているが、いつも俺に向けている笑顔とは違う、
あの笑顔は……本気だ。そろそろ止めに入らないとあの不良殺される……。

A「梓!そろそろ行こ、な?」

梓のカバンを引っ張るがビクともしない。こいつ、さすが怪力……。

それで、カバンごと俺を突き飛ばして、不良に蹴りを入れに行こうとしてたから。
代わりに蹴りを受ける覚悟で、不良の前に立った。

で、中々衝撃が無いと思ったら、前に高城が立っていた。

A「た、高城!?痛くないか……病院行くか?」

高城「……お前は俺の犬か、キャンキャン鳴くな。
こんなの痛いわけがないだろ、お前は大丈夫か?突き飛ばされてただろ」

高城は梓の蹴りを手で受けたらしく、手が真っ赤になっていた。少しだけ傷も見えた。

A「え……傷」

高城「お前はその男とさっさと行け。こいつは俺の知り合いだ」

そう言われて、教室に行ったけど、何があったんだろうか……。

回想終了


A「って感じ。優しさとギャップに惚れた」

梓「あの時か……ごめん」

口を押さえて、唖然としていた。

A「いや、あの時謝って貰ったし。しかも、謝るなら高城にだろ?」

高城「呼んだか?」

ふぁっ!?た、高城。いきなり出てこないで欲しいんだけど、さっきの話聞かれた?

A「いや、よ、呼んでないよ。あ、お、おはよう」

高城「……」

コクっと頷いて教室に向かっていった。

塩対応してくれるだけでも、嬉しい。と思っている俺がいる……。

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作者名:アルル・エリ | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年4月27日 0時

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