第11話「好きにしなよ」 ページ13
結局その日は何もせず翌日が訪れた
朝ごはんはいつもAが作っているけど…
果たして居るのだろうか
ﾄﾝｯ…ﾄﾝｯ…
調理場から野菜を切る音が聞こえてくる
恭「…A？」ﾋｮｺｯ
『き、恭兄、おはよ』
恭「あぁ、おはよう」
『そ、その…昨日の事なんだけど』
恭「(ﾋﾟｸｯ)…」
『あの…恭兄…』
てっきり謝ると思っていた
常識のある子で良かったなんて思ってた
『い、嫌だった？』
恭「…は？」
は？
『だからッ！嫌だったかって！聞いてるの！』
恭「何でそうなるのさ！」
『いいじゃん！僕の出した結論だよ！？』
恭「だから何でそうなったの！」
……
…
──Aside──
『はぁ…はぁ…』
恭「君に…常識を求めた僕が…間違ってたよ…」
あの後も言い争ってやっと落ち着いた
『で！嫌だったの！？』
恭「答えたくない。」
『なんで！いいじゃん！』
恭「ダメなものはダメ」
『もしかして嫌じゃないとか〜？むしろ嬉しかったとか〜！？
やっぱり照れ隠し！？恭兄は相変わらず…』
恭「うるさい」ﾍﾟﾁｯ
またデコピン！？
『痛っっったぁ！？』
恭「早く作ってよね」
その時目の隅に捉えた恭兄の顔は
何処か少し赤かった
僕は、少しだけ動けずにいた
『恭、兄？』
そのつぶやきは最愛の人に届くわけもなく
──朝食──
『じゃじゃーん！！』
恭「何？」
((今日は機嫌がいい))
『って訳で腕によりをかけてみました〜♪』
恭「だからどういう事…」
『えへへ♪』
恭「…はぁ…」
((いつの間にか仲直りしてたし料理も美味しいし))
『どう？美味し？』
恭「…悪くは無い」
『やった！
(悪くは無い＝美味しい！褒められた！)』
((うん、やはり今日は気分がいい))
『きょーに！』
「何？」
ﾁｭｯ
「…え？」
『だーい好きだよ♪』
「なっ…// A！？」
キスをした頬を抑えて言う
『だって恭兄の居るところイタリア何でしょ？
だったらいいじゃん♪』
「挨拶…って、言いたいの？」
『(っ*’ω`с)』
「はぁ…もう
好きにしなよ」
『やった♪』
((やっぱり今日の僕は機嫌がいいようだ))
妹のワガママを受け入れる程にね
兄の顔を見て何も言わない程にね
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イヴ(プロフ) - ミリアさん» こっちでもいたwお楽しみに！(オリジナル後回しにしようかな…) (2018年3月21日 20時) (
レス) id: 2af4348fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く凄く楽しみな作品で更新再開楽しみにしています (2018年3月21日 19時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イヴ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=illmizordekk
作成日時：2018年3月21日 12時
