プレゼント ページ15
仕事が終わってジェット機の中でキルアとお話していたのだが、ジェット機の中にはキルアと私のゴトーさんしか居ないはずなのにどうも見られてる気がしてならない。
と思ったら案の定盗聴器が設置してあり、イルミの仕業だなと考えられる。
…家族間だからまだ良いけど(？)一歩間違えたら訴えられるからね？？？
「…えっ、誕生日？」
「そ！7日は俺の誕生日だろ？その日ウチでパーティするからAも来いよ！」
「いっ、いいの！？やったぁ楽しみ！！…あ、プレゼント考えなくちゃね！！キルアは今何か欲しいものある？」
「欲しいものか…
……親父や兄貴は絶対くれないけど、Aはくれる？」
「私があげられる範囲ならいいよ！一応聞くけど、何が欲しいの？」
この歳になれば、一般家庭の子供は友達と一緒に外に遊びに行ったりする子が多い。暗殺家業でなければこの歳になるまで、そしてこれからも殺しをする事はなかったはずなのに。
きっとキルアは「友達」が欲しいと言うだろう。
だけどごめんね、私に友達はあげられないし友達になってあげることもできないんだ。
「……友達が、欲しい」
「…キルア、」
「…俺だってずっと人殺ししかしない生活は嫌だ。外で友達作って…それで一緒に遊びたいんだ」
俯いて声を絞り出して訴えるキルア。
きっとそれは本心で、嘘が１つも混じってないことが分かる。
だけど、君がゴンと出会うまで誰も友達になってはあげられないんだ。ごめんねキルア、もう少しの辛抱だからね。
「…私はともだ「キルア様、A様、ご到着いたしました。」
ゴトーさんにいい感じに話を遮られた。
でもこれはナイス。盗聴器の存在に気づいてるゴトーさんはキルアのためにわざと話を挟んできたに違いない。
「……なーんてな！何本気にしてんだよ！冗談だよ冗談！
降りようぜA！」
「あ、うん…？」
冗談とは思えない声色で語ってた。
未来を知ってる私だからこそわかる。キルアはこの時からずっと友達が欲しかったんだ。
それに対して今の会話を聞いていたイルミはどう思っただろうか？
きっとイルミの脳内で「制御」の警報が鳴ったに違いない。
そして私にはそれを変える事はできない。
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りんごのうさちゃん職人 - ウルフさん» ウルフさんありがとうございます（；＿；）更新遅くて申し訳ありません…なんとか完結はさせますのでこれからもよろしくお願いします！！！ (2019年6月11日 23時) (
レス) id: fe58f295d8 (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ(プロフ) - 楽しくて最初から一気に読んでしまいました！更新待ってます、頑張ってください！ (2019年6月10日 21時) (レス) id: c626cafc5e (このIDを非表示/違反報告)
りんごのうさちゃん職人 - クロさん» ありがとうございます…！！すみません訂正させていただきました(>_<)教えて下さってありがとうございます！！ (2019年6月1日 19時) (レス) id: fe58f295d8 (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - いつも続きを楽しみに待っております！応援してます！！それで、その……ゾルィック家じゃなく、ゾルディック家です……！ (2019年6月1日 17時) (レス) id: dcc16283b8 (このIDを非表示/違反報告)
りんごのうさちゃん職人 - 棒人間さん» いつも励ましの言葉をありがとうございます（ ; ; ）！！最近更新できずに申し訳ないです…これからも待っていて下さると嬉しいです！！！！ (2019年5月20日 22時) (レス) id: fe58f295d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごのうさちゃん職人 | 作成日時：2019年5月20日 16時
