ホテル ページ28
「……ヒソカの為だよ。他意はない」
これ以上聞いても詳しい話はできない、ということを悟ったのかヒソカはそれから何も聞かない。また、この条件に了承してくれた事に変わりはない。
時間もないのでさっきの都市ですでに予約してあるホテルへ向かおう。一先ずそこが私とヒソカの拠点となる。
「…納得してくれた？
じゃあ早速行こっか！」
「？、行くって…どこにだい？」
「ここから1番近い都市のホテルだよ。予約してあるから、今日はそこで過ごしてくれる？」
「…殺しの依頼を受けるとは言ったけど、君に世話になるとは言ってないよ？」
「あーハイハイもうこの展開慣れたから無理矢理にでも連れてくからね！！」
「…っ、ちょっと待っ…！」
警戒心を持つ子供に歯向かわれる展開には慣れた。慣れって怖い。
という事で、無理やりヒソカの手首を掴んでグイグイっと引っ張って連れて行く。
不服そうな顔はしてるけど抵抗はしないヒソカは、本当に嘘つきなんだと実感した。
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「…はい。じゃあ明日またここに来るから、それまでここで過ごしてね」
「……待って」
それじゃ、と言ってドアを開けようと背を向けるとヒソカから声をかけられた。
「…本当に何の目的か知らないけど、金目当てなら僕の一族は消えたよ。君の手によって。残った資産は財界の裏の人間で分けられる。
…だから僕に価値はないって事さ」
「…私はお金目当てでヒソカを育てるわけじゃないよ。
それと、私の名前は"君"とか"殺し屋さん"じゃなくてAね」
「……………」
私がそう言うと、じっとこちらを見つめるヒソカの瞳が少し揺らいだのを見逃さなかった。
次のヒソカの言葉は待たずに、今度こそドアを開いて部屋を出た。
シルバさんとの約束の時間まであと少し。走れば間に合う時間だから大丈夫だろう。
私はホテルからゾルディック家へ走って戻った。
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りんごのうさちゃん職人 - booksさん» booksさん、いつもコメントありがとうございます！！そうなんですか！？それが聞けて嬉しいです(；ω；)booksさんの作品も応援してます！！ (2019年5月8日 18時) (
レス) id: 3edca5edc7 (このIDを非表示/違反報告)
books - 私、この作品見て書き始めました！！応援してます！！ (2019年5月8日 17時) (レス) id: e463963ad8 (このIDを非表示/違反報告)
りんごのうさちゃん職人 - 棒人間さん» 棒人間さん、ありがとうございます！！今回はゾルディックと例の奇術師を中心に書こうかと思ってます(＞＜)頑張ります〜〜！！！！ (2019年4月23日 20時) (レス) id: 3edca5edc7 (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - 続編おめでとうございます！幻影旅団も良いですが、ゾルディック家も最高です！これからも頑張って下さい！ (2019年4月23日 18時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごのうさちゃん職人 | 作成日時：2019年4月23日 8時
