〇エイジ : 嫉妬 ページ41
▽
"会いたい" なんて珍しいLINEをエイジくんから受け取った。
もう23時を回っていたけど、男子の中で一番の友達だしすぐに家へ向かい、そして0時を回った今、玄関まで辿り着いた。
「エイジくん？危ないから鍵閉めてて良かったのに」
ひとつだけ灯りが点いた部屋に向かうと、エイジくんはソファで寝ていた。
「...はぁ、呼んだくせに、」
ため息をついてふと周りを見渡すと、机の上にはビール缶がたくさん置いてあった。...何かあったのかな？
『んん...A、』
「エイジくん、なんかあった？」
近くにいって座り 寄り添うと、グッと彼が近付いて、あっという間に唇が重なった。ビックリして声も出なかった。
『ムリだぁ、俺...Aと友達でいようと思ってたけど、やっぱり...ムリ、友達でいたくない、Aが他の男と話してたらモヤモヤするし、なんか、辛いし...好きになっ...た、』
酔ってるみたいだから、エイジくんの言ったことは信じないでいようと、そう思ってたのに、エイジくんの瞳が真っ直ぐ過ぎて、信じざるを得なくなった。
「ホントなの？」
『嘘なわけねーよ、一年前からだぞ...』
「そんなに！？」
力なくコクンと頷いたエイジくんに、初めての感情が私の心の中でモヤモヤ動いた。なにこれ。
『A、好き...』
「...エイジくん、」
初めてこんなに強く男の人から抱き締められた。
初めて、こんなにもエイジくんにドキドキした。
『ごめん急に呼んで...』
私は首を横に振る。顔を上げたエイジくんは、前髪から悲しそうな目を私に向けた。
『...嫌いになった？俺のこと』
「ならない！すきだよ、エイジくん」
勝手に出てきた言葉に心底驚いたけど、でも取り消さない。
その通りだから。
『好き？俺を、？』
「そうだよ」
子供のようにフニャっと笑ったエイジくんは、"ヨシャー！" と叫んで、そのまま寝てしまった。
「夢じゃないといいな」
いろんな感情で大忙しだった今日、私も疲れて寝てしまった。
朝起きると、体に布団がかかっていて、目の前にはエイジくんがいた。
「見ないでよ、寝起き...」
『世界一かわいいくせに、ていうか俺たちって』
"もうカップル、かな？" と自信無さげに言う彼に、すぐ微笑んで頷いた。
『そっか』
そう言って顔を抑えながら恥ずかしそうに笑うエイジくんを、私はもっと好きになった。
△
※タイトルの表記を少し変えました！
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ゆちゃん(プロフ) - めろんぱんさん» ありがとうございます！励みになります！引き続く予定ですが、少し時間が空いてしまう事をご了承ください。。 (2018年8月26日 13時) (
レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 本当にすごく面白い小説で、大好きです（ ; ; ）第2弾楽しみにしてます！ (2018年8月26日 1時) (レス) id: 0ae7433c54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - ユメさん» 読んでいただいてありがとうございます( ; _ ; )そんな風に言っていただけて嬉しい限りです！少し時間を置いての第二弾となりますが、楽しみに待っていただけたら光栄です！ (2018年8月25日 17時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - もう読み始めたら一気に最後まで読んじゃいました！ゆちゃんさんの作る話が全て私の好きな小説の感じで、次の話が毎日楽しみです！無理せず更新頑張ってください！楽しみにしてマス！ (2018年8月25日 17時) (レス) id: d3e1d985bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - 葵さん» ご意見ありがとうございます！わたしもお気に入りの作品なんです(*∩ω∩*)！強めに言われるの好きな女性、実は多いんじゃないかなぁって思ってるので(勝手に)。書いてて楽しかったです！今後ともよろしくお願いします(^O^) (2018年8月23日 14時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちゃん | 作成日時：2018年7月8日 20時
