〇リクヲ : 好きな人への態度2 ページ5
▷リクヲside
「りっくんは私の事が好きなんじゃないかって言うの、おかしくない?」
『...っ、お、おかしいね、それは』
「だって好きな人の前だとキョドっちゃうでしょ?」
『...うん、そうだよね』
Aちゃんはまた唸った。
まるで海外映画のように分かりやすく、何かを考え込むように顎を触っている。
「そしたら、そらくんがさ」
『、うん』
出来るだけ気にしないように、本棚に集中した。
なんだか緊張してしまって手汗がやばい。
「りっくん慣れなさすぎるから、好きな人への反応が一般人とは逆なんだよって、俺は恋愛のスペシャリストだから分かるって、言ってた」
『...っ』
そらの無駄な自慢より、俺の恋愛観を当てられてしまった事への驚きで言葉が出なかった。
確かにそうかもしれない。
好きな人へは、俺ずいぶんと積極的だ。
「ねえほんと?」
『えっ、いや、それは...』
チラッとAちゃんを見つめると、脚立の下から上目遣いでこちらを見ているからずるい。
丸くて大きな目が、真っ直ぐな心を表していた。
『はぁ...おっしゃる通りです』
視界に少し入っただけだけど、Aちゃんの顔がパアッと明るくなっていくのが分かった。
これはまさか、脈ア...
「ねえ!りっくん!わたしも!わたしも!」
『ええ!』
その反応は可愛すぎるでしょ...て、てか!
『そんなに脚立揺らしたら落っこちちゃ』
「あっ」
『あっ』
片手でなんとか本棚の端を持って怪我は無かったけど、着地と同時にまたやってしまった。
「今日で二回目だね、ぎゅーするの」
『なっ...言い方、!!』
赤面する俺を見ながら嬉しそうにケラケラ笑うAちゃんと、夕日が沈むまで図書室で一緒にいた。
△
〇ツリメ : 好きなところ→←〇リクヲ : 好きな人への態度1
442人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆちゃん(プロフ) - めろんぱんさん» ありがとうございます!励みになります!引き続く予定ですが、少し時間が空いてしまう事をご了承ください。。 (2018年8月26日 13時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 本当にすごく面白い小説で、大好きです( ; ; )第2弾楽しみにしてます! (2018年8月26日 1時) (レス) id: 0ae7433c54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - ユメさん» 読んでいただいてありがとうございます( ; _ ; )そんな風に言っていただけて嬉しい限りです!少し時間を置いての第二弾となりますが、楽しみに待っていただけたら光栄です! (2018年8月25日 17時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - もう読み始めたら一気に最後まで読んじゃいました!ゆちゃんさんの作る話が全て私の好きな小説の感じで、次の話が毎日楽しみです!無理せず更新頑張ってください!楽しみにしてマス! (2018年8月25日 17時) (レス) id: d3e1d985bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - 葵さん» ご意見ありがとうございます!わたしもお気に入りの作品なんです(*∩ω∩*)!強めに言われるの好きな女性、実は多いんじゃないかなぁって思ってるので(勝手に)。書いてて楽しかったです!今後ともよろしくお願いします(^O^) (2018年8月23日 14時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆちゃん | 作成日時:2018年7月8日 20時