〇そら、リク : 嫉妬 ページ39
▽そらちぃ
「ふふ、うふ、ふふふ」
『...なに見てんの?』
呆れながらも私の事が大好きなそらは、いつものように後ろから抱き着いて来た。ほんわり温かくなる背中に幸せを感じる。
「恋愛漫画見てるの、ホントにかっこいい...」
『こんな王道現実じゃありえないから』
「だから楽しいんじゃん!見てるとキュンキュンするの」
ページをめくると、床ドンからのキスシーン。
うわあああやばい!主人公かっこよすぎる!!
「...恋しそう」
不意に出た何気ない一言だったけど、そらは聞き逃さなかったみたい。
あっという間に視界が反転して、見える景色はそらの顔と天井だけになった。床ドン、されてる...。
『俺がいるのに?』
「いや、んんん...漫画と現実は違うんでしょ?」
『それでも何かやだ、嫉妬した』
近付くそらに目を瞑ると、触れた唇。
いつもより長めの、強引なキスだった。
「...そら、ごめんね」
『今日は許したくない』
「うっ、」
ボスッと覆いかぶさったそらは私を強く抱き締めて離さない。
密着する体が暑くて堪らないけど、今回だけは我慢しよう。
「でもやっぱり...」
『ん?』
「そらが一番好きだよ」
"うるせぇ" なんて耳元で言われたけど、早すぎる鼓動は私にもちゃんと届いてるからね?
▽リクヲ
「わ、見てりっくん!」
『ん?』
つい先日二人で飼い始めたオス猫。ちっちゃくてヤンチャで可愛い。
私がおもちゃを振ると飛び付いてくる。
「かぁわいいなぁ〜〜、!」
『めっちゃ可愛いよどうかしてるこの可愛さ』
りっくんもメロメロみたい。...だけど、
『いって!!』
猫くんの方はりっくんをあまり好いてないみたいで。
さっきからシャーシャー言ってる。
「え!血出た!?大丈夫!?」
『出てない出てない、平気』
ぷるぷる体を振った猫くんは、不意にジャンプする。
そして私の胸に飛び込んで頬ずりをした。
「ふぁあ〜、かわよ...!」
『おい場所...』
夏だし家だしって事で、胸元がかなり空いた服を着ていた。
恥ずかしながら、猫くんは私の胸を押して遊んでる...。
『...ちょ、ダメ耐えらんない』
「あっ」
ヒョイと猫くんを持ち上げたりっくんは" 痛い痛い!" を連発しながら、ゲージに猫くんを入れた。
『さすがにそれは、許さないよ、俺でも』
「ふふ、りっくん」
猫に闘争心を燃やすりっくん。動物と人間で、バチバチの恋愛対決が始まるようです。
▷次はツリメとエイジ
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ゆちゃん(プロフ) - めろんぱんさん» ありがとうございます!励みになります!引き続く予定ですが、少し時間が空いてしまう事をご了承ください。。 (2018年8月26日 13時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 本当にすごく面白い小説で、大好きです( ; ; )第2弾楽しみにしてます! (2018年8月26日 1時) (レス) id: 0ae7433c54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - ユメさん» 読んでいただいてありがとうございます( ; _ ; )そんな風に言っていただけて嬉しい限りです!少し時間を置いての第二弾となりますが、楽しみに待っていただけたら光栄です! (2018年8月25日 17時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - もう読み始めたら一気に最後まで読んじゃいました!ゆちゃんさんの作る話が全て私の好きな小説の感じで、次の話が毎日楽しみです!無理せず更新頑張ってください!楽しみにしてマス! (2018年8月25日 17時) (レス) id: d3e1d985bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - 葵さん» ご意見ありがとうございます!わたしもお気に入りの作品なんです(*∩ω∩*)!強めに言われるの好きな女性、実は多いんじゃないかなぁって思ってるので(勝手に)。書いてて楽しかったです!今後ともよろしくお願いします(^O^) (2018年8月23日 14時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆちゃん | 作成日時:2018年7月8日 20時