〇ツリメ : 草食系は頑張った2 ページ44
▽
バタバタと出ていってしまった彼。
何それ、何それ...自分だけ勝手に言って帰っちゃうなんて、そんなのズルい!!
「みっくん...!」
『っ、なんだよA、靴くらい...』
夏なのに冷たい道と、暖かい私たちの体温。
彼の体を抱き締められたのは、空が暗かったからギリギリ出来たこと。
「好き?」
『っ、え、...っなに、を』
「私のこと」
下手に動いたらダメだと思っているのだろうか、彼の両腕は宙に浮いて静止している。
ちょうど心臓のある場所に耳を当てると、どくどくなんてもんじゃない、どっどっどっと脈打つ彼の鼓動。
『...〜〜、すき、です、』
消えそうなくらい小さな声、そんな草食系でよくもまあ私を押し倒せたなぁ。
「わたしも好きだよ、付き合お?」
『え!!!!!えっ、!!ああっ、はい!!よろ、しく...!!』
「顔赤すぎ!」
彼から離れると、うるうるした瞳と火照る顔が見えた。
『だっ、だってA...大胆すぎない?』
「そっちは押し倒したからね」
『そ、それは...』
なんだか急に静かになってしまった彼の肩を叩き、お互い家に帰ることにした。
「じゃあね、また」
『またLINE...いや、電話する!』
じゃ!と走り去る彼の背中を見るだけで、凄く幸せだった。
その夜かかってきた電話の向こう、彼はすっかりいつも通りのバカでした。
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ゆちゃん(プロフ) - めろんぱんさん» ありがとうございます!励みになります!引き続く予定ですが、少し時間が空いてしまう事をご了承ください。。 (2018年8月26日 13時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 本当にすごく面白い小説で、大好きです( ; ; )第2弾楽しみにしてます! (2018年8月26日 1時) (レス) id: 0ae7433c54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - ユメさん» 読んでいただいてありがとうございます( ; _ ; )そんな風に言っていただけて嬉しい限りです!少し時間を置いての第二弾となりますが、楽しみに待っていただけたら光栄です! (2018年8月25日 17時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - もう読み始めたら一気に最後まで読んじゃいました!ゆちゃんさんの作る話が全て私の好きな小説の感じで、次の話が毎日楽しみです!無理せず更新頑張ってください!楽しみにしてマス! (2018年8月25日 17時) (レス) id: d3e1d985bc (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃん(プロフ) - 葵さん» ご意見ありがとうございます!わたしもお気に入りの作品なんです(*∩ω∩*)!強めに言われるの好きな女性、実は多いんじゃないかなぁって思ってるので(勝手に)。書いてて楽しかったです!今後ともよろしくお願いします(^O^) (2018年8月23日 14時) (レス) id: 28a469272e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆちゃん | 作成日時:2018年7月8日 20時