時・8【 T 】 ページ8
マズ…
岬の奴、かなり固まったままだったな…
「キラキラアイドルに抱きしめられれば、ああなるよね」
「玉ちゃん、責任取りなさいよ〜 (￣ｍ￣〃)ﾌﾟﾌﾟﾌﾟｯ」
責任って…
主演女優さんは、ぷぷぷっ… と笑い飛ばした。
なぜ抱きしめただけで責任って… (正確にはヘッドロック)
でも、あれから 周囲の目が妙に生温かい… (-_-;)///ﾁｯ…
「お前のせいで やりづらいわ(-_-メ)ﾑｩ」
「それは、私のセリフです(-_-;)ﾏｯﾀｸ…」
今も周囲が温かく見守ってくれてる… (スタイリストさんまで笑顔)
素知らぬ顔をするが、それが返って逆効果。
どうやら 俺たちが付き合ってると思ってるらしい。
「ん？あれ？白髪は？」
「阿部君が抜きました」
は！？
「阿部が！？」
「言っときますけど、玉森さんのせいなんですからね」
はぁ！？
「あの事件を聞きつけた阿部君が不意に… ﾌﾟﾁﾝ、と」
「何だと――！！」
阿部の野郎〜〜〜！！
「俺の楽しみを！！？」
「玉森さんの楽しみじゃないですって！もう バカじゃないの！？」
え？違うの？？
「まったく、何なんですか？玉森さんって」
「私のこと嫌いなはずでしょう？だったら 構わなくていいのに」
嫌いって…
嫌い？？
「別に嫌いじゃないけど、俺」
「… は？」
嫌いじゃない。
「苦手だっただけ」
「でも、今は なんとも思ってない」
失恋の痛みも薄くなったしね。
Aちゃんのことは、今でも大事だけど ガヤから奪いたいとは思わない。
「え〜？本当？」
「ホント！」
これっぽちも嫌ってない。
むしろ 全スタッフ、共演者から信頼を得てるし、俺もその誠実な働きぶりに信頼をした。
「なんか、信用できない」
「何でだよ！？」
目が糸目なんですけど…
「だって 玉森さんだし」
「んだと！！？」
俺だから！？
「ほら、すぐ怒る… 沸点低すぎ」
「… 」
確かに…
でも、俺… 普段 こんなに沸点低くないんだけどな…
なぜか コイツにはムキになってしまう。
「でも、あと二週間ほどなので 我慢します」
「我慢ってなんだよ… 」
ん？
二週間？？
「二週間？」
「ええ、予定通りなら二週間ほどでクランクアップですから」
…
…
…
「玉、どうしたの？放心状態だけど」
「俊君… 」
俺…
変…
何で こんなに凹んでるわけ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：亀猫
| 作成日時：2022年6月22日 10時
