時・36【 T 】 ページ36
俺をムスッと睨んだまま…
「嘘つき」
「ん？」
今度は、プイッと目線を逸らした。
「好きな子には 優しいって言った(。-`ω-)ﾌﾝ」
「優しくて意地悪なんだよ、俺は(￣ー￣)ﾆﾔﾘ… 」
天邪鬼・玉だもん。
「何で私？Aちゃんみたいに性格良くないよ」
「料理だって 掃除だって、何もできないの知らないくせに」
そうなのか？
「何一つ知らないのに 好きだなんて 信じない」
「じゃあ、教えてよ」
岬 Aって 人間を。
「今から教えてよ」
「やだ！」
おっと…
「何で？」
「本当の私を知ったら 幻滅するから」
幻滅？
「しないよ」
「する！」
おっと… すごい勢いかも(;^ω^)ｱﾊﾊ…
今度は、ため息をつくと項垂れてしまった。
「大体、無理だよ… 横にいるの想像しただけで変だもん… 」
「だって 玉森 裕太だよ？キスマイだよ？藤ヶ谷さんの時だって 見てるだけでよかったのに… それが 好きって 何！？Σ(￣ロ￣lll)ｵｰﾏｲｶﾞ！！」
おいおい、完全な独り言状態だな。
意外に面白いタイプかも。
「一人で盛り上がってるところ、何だけど… 」
「何です？(。-`ω-)ﾑｽｯ… 」
キャラ変してる…
でも、これが本来の岬か。今まで見てたのは、きっと営業用なんだ。
「立ち話もなんだから 家に入れてくれない？誰かに見つかっちゃいそうで… 」
「はっ！！そうですよね！！すみません！！(＠_＠;)ｱﾜﾜ！」
あ、営業用に戻った…
マジおもろ…
「階段、音が鳴るので ゆっくり上がってください」
「うん。わかった」
でも、カンカンと鳴る鉄の階段。
二階の真ん中、階段上がってすぐの部屋。
「あ」
「ん？」
クルリと振り向き…
また睨んだ。
「何もし… 」
「しないって！しつこいぞ！」
ったく、信用ねぇな！！(。-`ω-)ﾌﾟﾝｽｶ！！
「そんなに怒らなくても… 確認なのに(-_-;)ﾑｩ」
「誰が怒らせてんだよ」
どれだけ 抑えてると思ってる… (-_-;)ﾏｯﾀｸ…
カチャ…
「狭いですけど… 」
「お邪魔しまーす」
うわ、マジ狭い…
でも、これが東京で一人暮らしの実情なんだよな…
小さな簡易キッチンとユニットバス。
部屋は…
「へぇ、ロフト？」
「適当に座ってください」
適当にって…
部屋全体が工房で座るところなんかない。
あるのは、いつも座ってるであろう椅子が一つだけ。
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作者名：亀猫
| 作成日時：2022年6月22日 10時
