時・3【 T 】 ページ3
チャラい…
チャラいぞ、阿部…
「ｺﾗｺﾗ、何でもかんでも好き好き言うなー」
「え〜？だって、玉さ〜ん、見てよコレ、超 俺に似合うでしょう〜♪」
バンドがシックなキャメル色のカジュアル時計(文字大きめのパイロットウォッチ)
確かに陽気な阿部のキャラに合ってるかも…
「ねぇねぇ、岬ちゃん、彼氏いるの？」
「そりゃ、いるでしょう！岬ちゃん可愛いも〜ん」
彼氏…
いそう…
「いませんよ」
「え！いないの！？」
いない…
へ〜… ふ〜ん…
「じゃ！はい！！俺、立候補〜！！」
「あはは、阿部ちゃん 軽〜い」
軽すぎ…
能天気すぎ… (-_-;)ﾔﾚﾔﾚ…
「ふふっ、ありがとうございます。でも、今は仕事が一番なので」
「あ〜、やんわりフラれた〜 (:_;)ｼｭ〜ﾝ… 」
ケケケッ ざまあみろ♪
岬は、そんな軽くないつーの！
「じゃあじゃあ、どんなのがタイプ？？」
「阿部ちゃん、めげないね(;^ω^)ﾊﾊﾊ… 」
共演者も苦笑いの阿部の勢い。
岬の方も若干苦笑い。
「そうですね… 悪から守ってくれる人かな？」
「え？ヒーロー系？王子様とか？？」
ニッコリ頷く岬。
「だって 身を挺して守ってくれたら、キュンとしません？」
「そんな事態が起こることないんだけど… 」
ない…
ん？
身を挺して？
なんだろう… 物凄く引っかかるんだけど…
「いや！ジャニは 王子様！守るよ、俺は！！」
「あはは、遠慮しときまーす！失礼しまーす！」
出た、塩対応…
阿部の手が寂しそう… (手をあげたまま、ガックシ… してる)
ちょっと可哀想かも(;^ω^)ｱﾊﾊ…
「あれは、絶対に好きな人いるんだ」
「え？」
ギロッ…
え？何で睨む？？(ﾟДﾟ;)ｴ？ｴｯ！？？
「まさか、玉さんじゃないよね？」
「え？何で？俺？？」
何を言い出すんだ… コイツ？？
「確かに玉森君って 王子様タイプよね」
「冗談やめてくださいよ、俺のわけないじゃな… 」
ん？
俺じゃない…
まぁ、そうだよな…
「ないない。つか、王子じゃないです、俺」
「だよな、玉さんヘタレだし」
カチン☆！！
「ヘタレは 余計だつーの！！」
「いでで！玉さん、首もげる！！」
ヘッドロックをお見舞い！！
おバカ阿部を成敗。
でも、俺の中でまたしてもモヤモヤが発生。
あの言葉が気になって仕方がなくなっていた。
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作者名：亀猫
| 作成日時：2022年6月22日 10時
