時・104 ページ6
太輔が帰ってきたのは、深夜1時を過ぎた頃だった。
ドアが開き、センサーライトの照明が彼を照らした。
「おかえりなさい」
「え?起きてたの?寝てて良かったのに」
傍に行き、持ってたカバンを持った。
「ううん、トイレで起きちゃったの」
「そうなんだ、じゃあ、いいから、もう寝ろ」
寝室へと背中を押してきた。
でも、首を振り、彼に付いて行った。
着ていたジャケットを脱がしてハンガーにかけてあげて…
用意してた部屋着をソファーに置いてから、バスルームへ。
「太輔、お風呂いいよ〜 (温度完璧)」
「ん、入ってくる… 」
背中が疲れてる、大丈夫かな?
30分もするとサッパリした顔の彼がリビングに来た。
ドサッとソファーに座るとぐったり。すかさず後ろに回り…
「乾かすね」
「うん、… 」
音を静かにして 丁寧に乾かす髪。
ゆっくりゆっくり、労わるように…
「気持ちいい… 」
「さいこー… 」
今にも寝ちゃいそうな声…
… カチッ。
「太輔、終わったよ、寝よ」
「… 」
お疲れね…
「太輔、太輔… 」
「ぁ、うん… ごめ… 」
手を繋ぐとフラリ立ち上がり、歩き出す。
寝室に入るとベットへ倒れ込み… そのまま夢の中へ。
「フフッ、秒で寝ちゃった」
「さて、明日のスケジュールは… 」
新たに作った書斎のガラス窓には付箋でびっしりスケジュールが貼ってあった。
「明日は、舞台稽古… よかった、少し時間が遅い」
「9時にマネージャーさんが来るから… 8時まで寝せてあげれる」
ううん、8時半まで寝かそう。
あの一件から 太輔は ものすごく気を遣ってくれる。
仕事も忙しいのに、私のことまで… 本当に申し訳ない気持ちでいっぱい。
「ありがと、太輔」
「おやすみなさい」
そっと寄り添い眠りについた。
翌朝、彼を起こさないように起き、キッチンに立った。
「フフッ、新しいキッチン 嬉しい」
「本当、感謝(*^▽^*)」
ここに立てば、全部が見渡せる。
太輔がそこにいるイメージできるものいい。
「ギリギリまで寝かせるから… お弁当を♪」
「何にしよ… ん?」
カチャ…
「え… ?」
「はよ… 」
え!!
「まだ寝てていいのに」
「いや、目、覚めた… 」
大きなあくびしてるくせに…
まだ眠そうなのに起きてきた彼。
すぐに 後ろから抱き付き ジッとしてた。
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なな(プロフ) - こんばんは!パスワードを教えていただいてから一気に読ませていただきました!次から次へと気になって2日で読み終わっちゃいました(*^^*)素敵な作品出会えて嬉しかったです! (2月17日 19時) (レス) @page50 id: 7281645d4d (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - サラさん» サラさん、おはようございます(*^▽^*) よこーさんの物語ですか…う〜ん、考えたことなかったですね(;^ω^)ゴメン 少し考えてみましょうか。浮かばなかったらごめんなさい。いつも読んで頂いてありがとうございました!! (2022年11月17日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 消える物語、完結ありがとうございました。お疲れ様でした。でも、あの、横尾さんの物語はないのですか?別時読みたいです!あと、宮っちの別時が好きです(*^_^*) (2022年11月16日 10時) (レス) id: 61a4c34ec5 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - こっちゃんさん» こっちゃんさ、ありがとうございます(*^▽^*)エヘッ 憶えていてくださって嬉しいです!そう!ナイスフライト楽しみです!!早く観たいですね(*'ω'*)キラリン☆ (2022年7月11日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 遅くなっちゃいました。7月10日 亀猫さん、お誕生日おめでとうございます。 玉担でしたよね?ナイスフライト 楽しんでくださいね。(*^^*) (2022年7月10日 21時) (レス) id: 072fa4d01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2021年10月2日 10時