太輔パパの時日記・10 ページ46
◆ 太輔・side ◆
二人の息子を育てて 早4年。
蒼・4歳。
碧・2歳。
俺の自慢の元気な息子たち。
今日は、二人を連れ 墓参り。
「ほら、ママのじぃじに ご挨拶」
「ママじぃじ!こんにちは(*^▽^*)」
うん。良くできました。さすが お兄ちゃんだ。
「じぃじ?」
「みど、ママのじぃじだよ」
うん、Aの…
俺は、時折 ふらりとここに来る。
どんなことも報告に来ていた。
「お義父さん、今日は、皆でピクニックに来ました」
「おべんとー たべるの〜!」
くすっ…
Aが作ったお弁当を嬉しそうに俺や碧、それにお義父さん(お墓)に見せていた。
キラキラの瞳が眩しい。
「ん?碧 どうした?」
「… 」
キョトンと俺を見てから また後ろを向く。
後ろが気になるのか、全然食べない。
「じぃじ… 」
「じぃじ?え?どこ?」
蒼がキョロキョロと周りを見てるが…
「じぃじいないよ」
「うん、いないよな」
当たり前だが、父さんはいない。
でも、碧は後ろを見たまま。
「碧、みどりー、はい、あ〜んして」
「ん、あー… 」
ようやく食べてくれた。
その後は、後ろを見ることなく お弁当に集中(手づかみで元気に食べていた)
「さて、お腹もいっぱいになったし 帰るか」
「うん!」
元気な息子たちをお義父さんに見せれて満足。
「じゃあ、また来ますね」
「じぃじ!またねー!」
二人でペコリ。
「碧、挨拶」
「… 」
なぜかまたジッと見たまま…
「変な碧… ま、いっか… 帰るか」
「あ、いい風… 気持ちいー… 」
ふんわり初夏の風。
木々たちがザザァー… とざわめく。
目を瞑り その風を思いっきり深呼吸…
…
…
ザザァー…
― … …… … ―
「え… ?」
…
今…
「声… 」
…
ザザァー…
「パパ、かえろーよー」
「え、… ああ、帰ろうか」
誰かの声がしたような…
それも聞いたことある声…
「誰?」
「じぃじ」
え…
「碧?」
「ばいばーい」
碧が青空に向かい手を振った。
その瞬間、声の主を思い出した。
そう、それは、Aが危険な目に合いそうになった時の…
― 『 こっちだよ… 』 ―
居場所を教えた声。
「はい、気を付けて帰ります」
「では、また」
ザザァー…
ザザァー…
すると木々が優しく返事をしてくれた。
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なな(プロフ) - こんばんは!パスワードを教えていただいてから一気に読ませていただきました!次から次へと気になって2日で読み終わっちゃいました(*^^*)素敵な作品出会えて嬉しかったです! (2月17日 19時) (レス) @page50 id: 7281645d4d (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - サラさん» サラさん、おはようございます(*^▽^*) よこーさんの物語ですか…う〜ん、考えたことなかったですね(;^ω^)ゴメン 少し考えてみましょうか。浮かばなかったらごめんなさい。いつも読んで頂いてありがとうございました!! (2022年11月17日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - 消える物語、完結ありがとうございました。お疲れ様でした。でも、あの、横尾さんの物語はないのですか?別時読みたいです!あと、宮っちの別時が好きです(*^_^*) (2022年11月16日 10時) (レス) id: 61a4c34ec5 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - こっちゃんさん» こっちゃんさ、ありがとうございます(*^▽^*)エヘッ 憶えていてくださって嬉しいです!そう!ナイスフライト楽しみです!!早く観たいですね(*'ω'*)キラリン☆ (2022年7月11日 5時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
こっちゃん(プロフ) - 遅くなっちゃいました。7月10日 亀猫さん、お誕生日おめでとうございます。 玉担でしたよね?ナイスフライト 楽しんでくださいね。(*^^*) (2022年7月10日 21時) (レス) id: 072fa4d01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2021年10月2日 10時