幾時の針・消えない物語【 ３ 】

時・127 ページ29

いよいよだわ…


妊娠しててほしいような、ほしくないような…


ドキドキして胸が苦しい。



『ふ、藤ヶ谷、早く開けてくれ』


「うん、でも 彼女じゃなかったわけ？」



え？みっくんの彼女さんじゃないんだ…


なんだ、残念… お会いしたかったのに。



『いいから！早く開けろって！！』


「ああ、ちょっと待ってて」



みっくんの切羽詰まった声。


トイレでも行きたいのかな？？



「じゃあ、私 お茶でも… 」


「お前は、座ってろ」



え〜…


ドキドキしてるから 何かしたんだけど〜…


でも、何かしようものなら めちゃくちゃ怒られそう(;'∀')ﾋｨｲ…



「いいか、ここにいろ」


「はぁ〜い… 」



仕方がなくソファーに座ってることにした。


太輔が玄関へと向かう…



「はぁ〜… ドキドキするぅ〜… 」


「ぇ… うわっ！！？な、何で！？」



え？



何？今の声…



「太輔？どうしたの？？」


「おーい、Aちゃーん♪」



え…



嘘っ…



「中居さん！？」


「やっほ〜(*^▽^*)ﾖｯ！」



噓でしょう…


我が家にSMAPが来た…



「な、何でいるんすか！？」


「いたらダメなのか？お邪魔しま〜す！！」



太輔を押しのけ 嬉しそうに入って来た。



「ごめん、Aちゃん、あの人 全然聞かなくて… (｡-人-｡) ｺﾞﾒﾝﾈ」


「みっくん… いいんですけど… あの… 」



検査薬は…



「あ〜、大丈夫大丈夫。俺、買ってきてやったから」


「え！？中居さんが！？」



中居さんが(/ω＼)///ｳｿｫ〜…



「んなわけないだろうが！樹だ、樹」


「で、ですよね〜… あ〜、びっくりした… 」



うん、びっくりした…


心臓がドキドキして、疲れる…



「一応、５個買って来た」


「「「５！？何で！？」」」



一つでいいのに？？



「お前らも こんなことなるかもしれねぇからな(￣ー￣)ﾆﾔﾘ… 」


「あ！俺、彼女いないから 大丈夫っす！！」



あは…



俊君… いないのね。



「いーや！出来たら わかんねぇぞ？宮田が一番下手そうだからな！！」


「下手そうって なんすか！！」



あの…


話が逸れていってますけど…



「北山２、藤ヶ谷２、童貞君１」


「だから！童貞じゃないっすよ！失礼な！！」




完全に逸れてる…




俊君のそんな事情知らなくていいです… (/ω＼)///ﾓ〜…




中居さんは、ケラケラ笑い 場を明るくしていた。




すべては、私の為だった。

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