幾時の針・消えない物語【 ３ 】

時・125 ページ27

◆ 太輔・side ◆

事務所は、まずは確認してからだと言うが、月のモノが遅れたことは 今までにない！！


そこまで 俺は、彼女のその事情に精通している！！(←変態)



「だーかーらー、まずは、確認だろうが… 」


「せめて 薬局で判定薬を買ってだな… 」



あー、あー、うるさい… 相変わらず北山は、うるさい。


会社共々、耳にタコ(´-ω-`)ﾑｼﾑｼ…



「そんなのあと、２日も来なければ確定だって」


「そんなわけないだろうが… Aちゃん、何度も栄養失調になってるんだし」



栄養失調？



「コロナにだってなったし、狂ってるだけかもしれないだろうが」


「アイツは、いつだってキッチリ来てたね！！」



ふんぞり返り、鼻息をフン！！



「とくかく、俺が手配するから」


「後で 嫁に届けさせる」



え〜…



「要らないって言ってるのに〜… 」


「だったら 病院！どっちかだ！！」



北山が怖い…


でも、病院か…



「いいね！行く行く(*^▽^*)ｳｴﾙｶﾑ！」


「Aちゃん一人で！！お前は、ダメ！！」



え〜…


俺も行きたい〜…



「とにかく、ガヤさん、確認はしよう」


「じゃないと、俺らに影響があるんだから」



あ…


浮かれてる場合じゃなかった…


ちゃんとしないといけない。


俊君に言われたら、キチンとしなくちゃいけない気になってきた(北山は、ない)



「夜までに届けさせるから 今日中に確認しろ」


「わかった。ありがと」



さすがに、俺らは 買いにはいけない妊娠判定薬。


ドキドキしながら その到着を待った。


でも、なかなか来ない… あ〜… 胃がキリキリする… (◎_◎;)ｲﾀｲ…



「太輔、お茶飲む〜？」


「ああ、飲む」



俺が、こんなにドキドキしてるっていうのに、Aは、至って冷静。



これが母親と父親の違いだろうが？？



「みっくんの彼女さんが来るの？」


「そう、もう 来ると思うんだけど… 」



迷子になってないかな？


北山の彼女にしては、しっかりした人だから 大丈夫だと思うけど(←失礼)



「太輔は、出来ててほしい？」


「そりゃ、当たり前だろ、ずっと欲しかったんだし」



ん？



「お前は、欲しくないわけ？」


「欲しいよ、でも… 皆に迷惑かけちゃうんじゃないかって… 」




迷惑か…




でも、いつかは こんな日が来る。




それが早いか遅いかだけ。




― 『 自分の選んだ女を堂々と愛してやれ 』 ―




…

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