幾時の針・消えない物語【 ３ 】

時・116 ページ18

◆ 太輔・side ◆


『太輔？』



何で…



『… 違うか』


『何でもない、おやすみ』



え？え？



「ちょ… ﾏｽﾞ、」



慌てて文字を入力。すると…



『やっぱ？うちのがお前の車だって言うからさ』


『何してるんだ？こんな夜中に』



何してるって…


ただぼ〜っとしてるだけ…


はっ！変に気を使われてしまうかも… どう言おうか… (-_-;)



『あ、デートか』


「い、いえ、違います(;^ω^)」



今度 連れて来ようと思ってると返事。



『じゃあ、一人？』


「一人です… と」



…



… あれ？返事なし？？



読んでるけど… ？？



コンコン。



「え！！」


「よ！！」



嘘っ！！(＠_＠;)ｱﾜﾜ！？



ガチャ。



「ホントに一人でやんの〜 (*^▽^*)」


「びっくりしました… お疲れ様です」



いきなり登場したこの人は…


俺の憧れの人。



「気づかなかったのか？俺らの車 真後ろだぞ」


「え！！？」



マジ！？


くるりと振り向くと見覚えのある車種の中から手を振る女性。


相変わらずスレンダー美女。



「デートですか？」


「そ〜、たまにはな」



世間ではいろいろ言われてるけど 実際は仲の良い夫婦。


俺もいつかは こんな夫婦にAとなりたい。



「さすが、木村さんですね」


「何がだよ」



こんなかっけー男、いないっすよ、マジで。


中居さんもすげぇと思うけど、やっぱり第一線で活躍してる木村さんはかっこいい。



「皆(キスマイ)は？元気か？」


「ええ、元気です。うるさいくらいです」



とくにニカ千。



「変わんねぇな、お前らは」


「え〜？変わりましたって、少しは」



ヒゲ！見て！ヒゲ！！


室内灯を付けてアピール。



「老けたか」


「それは！渉です！！」



くくくっ… と笑う木村さん。


そして 俺をチラリ。



「ま、お前らだけだからな、崩壊してないグループは」


「それだけ絆が強いんだな」



絆…


う〜ん、絆なのかな？腐れ縁な気がするような(;^ω^)ﾊﾊ…


でも、誰一人欠けても キスマイは成り立たない。



「いいんじゃねぇの、お前らはそれで」


「はい。頑張ります」



もっともっと キスマイを知ってもらえるように。



「でも、元気で安心した」



え…



…



…



「… もしかして 中居さんから聞いてます？」


「樹から」




あ〜… 樹さんからか。




だよな…




仲が悪いわけじゃないけど、微妙な距離感の二人だもんな。

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